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【令和4年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題17の解説!

2023 3/22
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和4年度 過去問解説 令和4年度_試験Ⅲ
2023年3月22日2024年4月4日
令和4年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和4年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅲ 問題17
の解説です。

お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。

令和4年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
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目次

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アウトラインの作り方

何について、どのように書かなければならないかを整理する

120分の試験Ⅲの中で、記述式問題に当てられるのは、20~30分程度です。
いきなり書き出さず、5分程度でアウトラインを考えてみましょう。

STEP
何について書くのか?

学習者に自らの学習の過程や結果を評価させることについて、どのように考え、どのような形で自己評価を促すか?

STEP
どのような状況なのか?
  • 日本語学校に勤務している
  • 会議で「毎回のテストの結果に一喜一憂する学習者が多いことに対して、テストや教員からの評価だけでなく、学習者自身による自己評価も教育活動に取り入れてはどうか?」という意見が出た
  • 議論の結果、学校として、学習者に積極的に自己評価を促していくことになった
STEP
満たさなければならない条件は何か?
  • 400字程度
  • 意義と問題点を検討する
  • 「代替的評価」「形成的評価」「ルーブリック」「内発的動機づけ」「学習ストラテジー」のキーワードを複数使用する
  • 各キーワードの概念の意味がわかるように記述する

「400字程度」ってどれくらいまでが許容範囲?

380~420字に収まるようにしましょう。

記述式問題の解答用紙は、20字×21行=420字でマス目が印刷されています。
±1行以内として、400字よりも少ない場合は380字以上・多い場合は420字以内に収めるようにしましょう。

採点基準は公表されていませんが、極端に字数の不足・過多がある場合は、そもそも採点されないこともありえます。

キーワードの確認

設定されたキーワードと内容から、この問題は、以下を参考にしているのではないかと思います。

文化庁
「日本語教育の参照枠」二次報告(案)
-日本語能力評価の考え方について-

解説 代替的評価

「代替的評価」とは、試験では測ることが難しいとされる、言語を用いた課題遂行能力や学習過程における様々な気付きや学びを把握するための評価の方法のことです。

解説 形成的評価

「形成的評価」とは、学習の進み具合や学習者の強み・弱みに関する情報を集める継続的な評価のことです。

単に評価として使われるだけでなく、これらの情報を授業コースの計画や学習者へのフィードバックに役立てることがもできます。

解説 ルーブリック

「ルーブリック」とは、
● 縦軸…評価項目
● 横軸…評価点(到達度)
を設定し、学習者が各評価項目のどのレベルまで到達しているかを測るための評価表のことです。

 評価点D 評価点C 評価点B 評価点A 評価点S
 評価項目1
 評価項目2
 評価項目3
 評価項目4

テストでは把握しづらい「興味・関心」「意欲」「態度」といった課題への取り組み姿勢などを明確に評価できるという特徴があります。

解説 内発的動機づけ

「内発的動機づけ」とは、興味がある・面白いといった自分の内側から湧きおこる動機づけのことです。

解説 外発的動機づけ

「外発的動機づけ」とは、ほめられたい・見返りが欲しいといった何らかの報酬を得ることが目的である動機づけのことです。

解説 学習ストラテジー

「学習ストラテジー」とは、学習を進める上で個人がとる方法のことです。

大きく

  • 直接ストラテジー
  • 間接ストラテジー

に分けられます。

解説 直接ストラテジー

「直接ストラテジー」とは、学習ストラテジーのうち、学習に直接影響を与えるもののことです。

大きく

  • 記憶ストラテジー
  • 認知ストラテジー
  • 補償ストラテジー

に分けられます。

● 記憶ストラテジー
記憶を定着させるために取る方法のことです。
語呂合わせや、繰り返し音読する等が該当します。

● 認知ストラテジー
言葉と言葉を関連づけたり、より大きな枠で取られるなと、認知的な理解を促進させる方法のことです。
教科書の内容をノートに自分の言葉でまとめる等が該当します。

● 補償ストラテジー
前後の文脈や背景知識を使って、言語の知識不足等による理解の支障を補っていく方法のことです。

解説 間接ストラテジー

「間接ストラテジー」とは、学習ストラテジーのうち、学習の環境を整えたり、学習へのモチベーションを保ったりと、間接的に学習を支えるもののことです。

大きく

  • メタ認知ストラテジー
  • 情意ストラテジー
  • 社会的ストラテジー

に分けられます。

● メタ認知ストラテジー
自分自身の学習状況について客観的に観察し、把握するための方法のことです。
自身の得意・不得意を把握して学習計画を立てる等が該当します。

● 情意ストラテジー
自分の精神的な安定を保つためにとる方法のことです。
発表前に気持ちを落ち着かせる等が該当します。

● 社会的ストラテジー
人間社会や環境を利用する方法のことです。
母語話者の友人に質問したり、図書館で勉強したりする等が該当します。

段落構成を考える

意義・問題点で段落分けする場合

1段落目に、学習者が自己評価を行う意義
2段落目に、学習者が自己評価を行う際の問題点
を書いていきます。

まとめとして、3段落目を使用してもOKです。

この段落構成の場合、1段落目・2段落目ともに200字程度が目安になります。

自己評価の方法・解説で段落分けする場合

1段落目に、学習者による自己評価の具体的な行い方
2段落目に、学習者が自己評価を行う際の意義と問題点
を書いていきます。

まとめとして、3段落目を使用してもOKです。

この段落構成の場合、1段落目が100字程度・2段落目が300字程度が目安になります。

書きやすいキーワードの組み合わせを考える

複数キーワード使用の問題は、キーワード同士をどう組み合わせるかによって骨子が決まります。
3つ以上でなくても良いので、書きやすい2つの組み合わせを考えてみましょう。

キーワードをざっくりとグループ分けしてみると、

【自己評価を行う意義に関わるもの】

学習者の自己評価により、試験では測ることが難しい、言語を用いた課題遂行能力や学習過程における様々な気付きや学びを把握するための「代替的評価」を行うことができる。

学習者の自己評価により、学習の進み具合や学習者の強み・弱みに関する情報を集める継続的な評価である「形成的評価」を行うことができる。

学習者が自ら評価を行うことは、自身の強み・弱みに気づき、それを活かし・解決していくための「内発的動機づけ」につなげることができる。

学習者が自ら評価を行うことは、自身の強み・弱みに気づき、自ら学習方法を工夫する「学習ストラテジー」の改善効果も期待できる。

【自己評価を行う際の問題点に関わるもの】

学習者によって評価基準が異なる場合への対応として、評価項目・評価点を明確にする「ルーブリック」を活用していく。

ですね。

  • 自己評価を行う意義で、2つ以上のキーワードを消化する
  • 自己評価を行う意義で1つ以上・自己評価を行う際の問題点で「ルーブリック」を消化する

のどちらかになると思います。

自己評価を行う際の問題点は、

  • 学習者によって評価基準がブレる
  • テストや教師だけで評価するよりも、チェックが必要な分の手間や時間がかかる

ことなので、ルーブリックを活用することで、評価項目・評価点を明確にし、チェックの労力を減らす…という書き方ですね。

ただし、ルーブリックは結果の評価には使いやすいのですが、問題文にあるような学習の過程の評価には使いにくい側面もあります。
模範解答のような結果だけに注目した書き方もできるものの、設問への対応という点では、適切な解答が作りにくいかもしれません。

学習者が評価した内容が適切かを教師側でもチェックする必要がある。

のようなキーワードを使わない書き方もできるので、あえてここで使わなくても良さそうですね。

「代替的評価」「形成的評価」は、どちらかの方が文字数的に楽なので、

  • 代替的評価×内発的動機づけ
  • 代替的評価×学習ストラテジー
  • 形成的評価×内発的動機づけ
  • 形成的評価×学習ストラテジー

あたりを使って、自己評価を行う意義の部分でキーワードを複数消化するのがおススメです。

書きながらチェックする内容

満たしていない条件はないか?

今回の条件は、

  • 400字程度
  • 意義と問題点を検討する
  • 「代替的評価」「形成的評価」「ルーブリック」「内発的動機づけ」「学習ストラテジー」のキーワードを複数使用する
  • 各キーワードの概念の意味がわかるように記述する

でした。

問題文に線を引いていっても良いのですが、上記のように箇条書きにしてみると、漏れなくチェックすることができます。
本文を書き終えてからだと修正が難しいため、書きながら項目を1つずつ消していきましょう。

誤字・脱字はないか?

漢字が間違っていた場合は減点対象ですが、漢字で書けそうなところがひらがなになっていても減点されることはありません。
不安になるくらいであれば、ひらがなにしたり、漢字を使わない表現にしましょう。

最後に

記述式問題は、1回解いて終わりではなく、複数回取り組むのがおススメです。

やっていくうちに、やり方がパターン化できていくので、

  • 日にちを空けて、再チャレンジしてみる
  • 前回とは違う立場で書いてみる
  • 前回とは違うキーワードを使って書いてみる

など、自身の勝ちパターンを増やしていきましょう。

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日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

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