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【令和6年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題14の解説!

2024 12/02
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日本語教育能力検定試験 過去問解説 令和6年度 過去問解説 令和6年度_試験Ⅲ
2024年12月2日2025年12月11日
令和6(2024)年度 日本語教育能力検定試験 過去問解説

令和6年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
 試験Ⅲ 問題14
の解説です。

お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。

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問1 サピア・ウォーフの仮説

解説 サピア・ウォーフの仮説 言語相対論

サピア・ウォーフの仮説とは、ある言語とその言語を母語とする人の考え方・物の見方には、何らかの関わりがあるという考え方のことです。

提唱者のサピアとウォーフの名を取ってそう呼ばれていますが、「言語相対論」の名称で扱われることもあります。

多くの場合、人の考え方・物の見方は母語の影響を受けています。
そのため、サピア・ウォーフの仮説では、人の考え方・物の見方は全て同じではなく、それぞれの母語によって違うものとしています。

その答えになる理由

4がサピア・ウォーフの仮説の内容そのままですね。
これが正解です。

問2 日本語での規範的な人称詞の使い方

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

両親などの目上の親族に対して

△ あなたと一緒に買い物に行きたい。

のように、二人称の人称代名詞を使うと、不自然ですね。
1は、日本語での規範的な人称詞の使い方ではありません。

両親などの目上の親族に対して

○ 私は、明日学校が休みだ。

のように、一人称の人称代名詞を使うのは、不自然ではないですね。
2は、日本語の規範的な人称詞の使い方です。

弟・妹などの目下の親族に対して、

○ 貴雄、一緒に遊ぼうよ。

のように、対象詞として名前を使うのは、不自然ではないですね。
3は、日本語の規範的な人称詞の使い方です。

弟・妹などの目下の親族に対して、

○ お姉ちゃんと一緒に遊ぼうよ。

のように、自称詞として親族名称を使うのは、不自然ではないですね。
4は、日本語の規範的な人称詞の使い方です。

問3 冠婚葬祭の際の特定の言葉を避けるための表現

解説 忌み言葉

忌み言葉とは、不吉な意味や連想をもつ語を避ける言葉のことを言います。

するめ → あたりめ

博打でお金がなくなる意味の「擦る」や、財布などを盗む意味の「掏る」を連想して縁起が悪いことから、「当たり」に言いかえられています。

その答えになる理由

結婚式では、

終わる

という縁起の悪いことを連想する語を避けて

お開き

という忌み言葉が使われますね。

「お披楽喜」のように、

  • 披 … 閉じてあるものを開く
  • 楽 … 心地よい
  • 喜 … めでたい

という当て字として表記されることもあります。

1が正解です。

問4 指示枠

その答えになる理由

「指示枠」とは、本文にある通り、空間における物の位置関係を捉える際の視点の置き方のことです。

図では、観察している人を基準として、

  • 車がある
  • 猫が車の前にいる

ということを表していますね。

3が正解です。

問5 文中の登場人物のうち、話し手がより共感しやすい存在に視点を置く必要があるという制約

その答えになる理由

1~4がすべて誤用例であり、その中から「話し手がより共感しやすい存在に視点を置く必要があるという制約」に反しているものを選ぶ問題です。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1の登場人物は、「私」と「彼女」ですね。
話し手と同一である「私」がより共感を置きやすい存在のため、

放課後、私は彼女を呼んだ。

とすべきところが、「彼女」に視点を置いてしまっています。
1は、「話し手がより共感しやすい存在に視点を置く必要があるという制約」に反しています。

2の登場人物は、「私」と「担任の先生」ですね。
話し手と同一である「私」がより共感を置きやすい存在であり、例文も

今日、担任の先生は私に給食費をもらった。

ではないので、「私」に視点が置かれています。
2は、「話し手がより共感しやすい存在に視点を置く必要があるという制約」に反していません。

3の文は、

× 山本君は悲しい。
↓
○ 山本君は悲しそうだ。
○ 山本君は悲しがっている。

としないと不自然です。
自身のことではない感情・感覚形容詞なので、言い切ることはできないですね。
ここでの登場人物は、「田中先生」と「山本君」です。
述語が「悲しい」であることから、視点はより共感しやすい「山本君」に置かれていることがわかります。
3は、「話し手がより共感しやすい存在に視点を置く必要があるという制約」に反していません。

4の文は、

× 田中先生に話されよう。
↓
○ (私は)田中先生に話してもらおう。
○ (私は)田中先生に話を聞こう。

などの内容なのではないかと思います。
ここでの登場人物は、「田中先生」と「私」ですね。
述語が「話す」であることから、視点はより共感しやすい「私」に置かれていることがわかります。
4は、「話し手がより共感しやすい存在に視点を置く必要があるという制約」に反していません。

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日本語学を専攻し、大学3年次に日本語教育能力検定試験に一発合格しました。
好きな文法カテゴリは、「複文」です。

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