今回は、
✅ 「きる」の意味・使い方
✅ 「きる」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「きる」の意味・使い方
「きる」は、動作や出来事が完全に行われることを表す
彼女は、42.195kmを走りきった。
のように、意志動詞の後ろについた場合は、動作を意志的に終結させることを
彼は、性根が腐りきっている。
のように、無意志動詞の後ろについた場合は、完全にその状態になることを表しています。
意志動詞の場合でも、
彼女は、グランド10週を走りきった。
は、自然な文ですが、
彼女は、グラウンドを走りきった。
のような文だと、なんだか不自然ですね。
これは、「きる」が全体量が決まっていて、それをすべて行うという内容と相性が良いからです。
また、それをすべて行うことにある程度の重要性が伴う内容が多く
△ 彼は、宿題をやりきった。
よりも、
○ 彼は、7月中に夏休みの宿題をすべてやりきった。
○ 彼は、自力で宿題をすべてやりきった。
のような修飾語があった方が、収まりが良くなります。
今回の「~きる」は、動詞としての本来の意味・役割が薄れていますね。
このように、ほかの動詞について使用する場合の動詞を「補助動詞」といいます。
夕食を作っている。
夕食を作っておく。
夕食が作ってある。
なども、補助動詞の仲間です。
「きる」の類似表現
「きる」の類似表現は、「つくす」
お皿にある料理をすべて食べきった。
お皿にある料理をすべて食べつくした。
のように、「きる ⇔ つくす」を置き換えても不自然ではないですね。
ただし、これは意志動詞のうしろにつく場合のみです。
○ 彼は、性根が腐りきっている。
× 彼は、性根が腐りつくしている。
のように、無意志動詞のうしろにつけることはできないので、注意しましょう。
参考書籍
今回は、
✅ 「きる」の意味・使い方
✅ 「きる」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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