平成28年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅱ 問題5
の解説をしていきます。
お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。
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1番 問1
その答えになる理由
この聴解教材では「女の人がなぜ怒ったのか?」を聞かれています。
女の人は「行ったとき⤵」「渋滞してて⤵」「止まっちゃって⤵」のように下降調のイントネーションで相手の相づちを促していましたね。
a が正解です。
1番 問2
その答えになる理由
イントネーションを下降調で表現していることで相手に相づちを促していることがわからないと、この聴解問題は解けません。
イントネーションの他、発話の速さ・声の大きさ・声色等、音声で伝わる情報のうち言語的情報以外の周辺的なものを「パラ言語」と言います。
c が正解です。
2番 問1
その答えになる理由
この聴解教材では「男の人がこれから行くところはどこか?」を聞かれています。
女の人の案内で「信号を右」「郵便局の向かい」とあるので、これらの単語が指すものが何かわからないと解答がわかりません。
残った d が正解です。
2番 問2
その答えになる理由
女の人が進む方向を指さしており、左右の位置関係は問題なく把握できます。
a は間違いです。
「左右」で内容は伝わっているので、この聴解教材に「東西南北」は必要ないですね。
b は間違いです。
「郵便局の向かい」がゴール地点ですが、郵便局の地図記号がわからないと正解が2なのか3なのかわかりません。
c が正解です。
「カフェ」という英語が出てくるのですが、答えには関係ないですね。
d は間違いです。
3番 問1
その答えになる理由
問題文、長かったですね…!!
この聴解教材では「多くの人は、何に共感しているか?」を聞かれています。
答えとなる内容が流れたのは、最後の2文ですね。
最後まで話を聞く必要があるので、a が正解です。
3番 問2
その答えになる理由
順を立てて話された長文の内容を聴き取るのが、今回の主旨ですね。
スクリプトを音読させても内容理解にはあまり関係なく、内容を要約する・口頭で言い直させてみる・聴解教材で流れた順に沿って質問に回答させてみる等が有効です。
d が正解です。