今回は、
✅ 「あまり」「あまりに」の意味・使い方
✅ 「あまりにも」の意味・使い方
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「あまり」「あまりに」の意味・使い方
「あまり」「あまりに」は、程度のはなはだしい状態を示す表現
息子を心配するあまり、学校までついていった。
主節が「学校までついていった」・従属節が「息子を心配するあまり」です。
従属節の内容から、「あまりにも…なので」という心配の程度がはなはだしい状態であることがわかりますね。
また、主節の事態が引き起こされることが必然的・不可避的であることが示されています。
主節には従属節の状態から引き起こされる事態がくるため、
× 息子を心配するあまり、学校までついていった。
× 息子を心配するあまり、1人で送り出してはならない。
のような依頼・禁止などの表現を用いることはできません。
また、
息子を心配するあまり、学校までついていった。
息子を心配するあまりに、学校までついていった。
のように、「あまり⇔あまりに」を置き換えても表す内容は変わりません。
「あまり」「あまりに」の接続
【動詞】
息子を心配するあまり、学校までついていった。
息子を心配するあまりに、学校までついていった。
【イ形容詞】
恥ずかしさのあまり、母の顔を見ることができなかった。
恥ずかしさのあまりに、母の顔を見ることができなかった。
【ナ形容詞】
便利なあまり、ついついスマートフォンを使ってしまう。
便利なあまりに、ついついスマートフォンを使ってしまう。
【名詞】
心配のあまり、学校に行く息子のあとをついて行った。
心配のあまりに、学校に行く息子のあとをついて行った。
「あまり」「あまりに」は、感情や一時的な状態を表す語に用いられる
【感情】
恥ずかしさのあまり、母の顔を見ることができなかった。
【一時的な状態】
食べ過ぎたあまりに、まだお腹が空いていない。
「あまりにも」の意味・使い方
ただし、「あまり」「あまりに」は
息子を心配するあまり、学校までついていった。
息子を心配するあまりに、学校までついていった。
のように、従属節末で用いられるのに対し、「あまりにも」は
あまりにも息子が心配で、学校までついていった。
息子があまりにも心配だったために、学校までついていった。
のように、従属節の冒頭・内部で用いられる表現です。
参考書籍
今回は、
✅ 「あまり」「あまりに」の意味・使い方
✅ 「あまりにも」の意味・使い方
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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