今回は、
✅ 「~あう」「~合う」の意味・使い方
✅ 「~あう」「~合う」による相互構文の文型
✅ 「~あう」「~合う」と一緒に使えない動詞
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「~あう」「~合う」の意味・使い方
「~あう」「~合う」は、相互的な動作あることを表す
AさんがBさんを見つめる。
動詞「見つめる」は、そのままだと一方による非相互的な動作ですね。
これに「あう」をつけて、「見つめあう」にすると、
AさんとBさんが見つめあう。
となります。
「あう」は、本来の動詞としての意味・独立性を失った補助動詞なので、「見つめあう」で1語です。
両方向による相互的な動作ですね。
このように、「あう」を後項とした複合動詞による相互的な動作の文を相互構文と言います。
「~あう」「~合う」による相互構文の文型
「~あう」「~合う」による2つの文型
AさんがBさんを見つめる。
からわかるように、動詞「見つめる」には
- 主体を表すガ格(Aさんが)
- 対象を表すヲ格(Bさんを)
が必要です。
「見つめあう」の場合は、
AさんがBさんと見つめあう。
AさんとBさんが見つめあう。
の2つの表現が可能であり、それぞれで文型が異なります。
相互行為者を相手として表す文型
AさんがBさんと見つめあう。
- 主体を表すガ格(Aさんが)
- 相手を表すト格(Bさんと)
が使われていますね。
この場合は、主体が一方的に「見つめる」のではなく、同じように「見つめる」という動作を行う相手が存在していることがわかります。
相互行為者を複数主体として表す文型
AさんとBさんが見つめあう。
- 主体を表すガ格(AさんとBさんが)
が使われていますね。
「AさんとBさん」の間にある「と」は、並列助詞です。
この場合は、複数の主体がお互いに「見つめる」という動作を行っていることがわかります。
「~あう」「~合う」と一緒に使えない動詞
AさんがBさんを見つめる。
↓
○ AさんがBさんと見つめあう。
○ AさんとBさんが見つめあう。
AさんがBさんと結婚する。
AさんとBさんが結婚する。
↓
× AさんがBさんと結婚しあう。
× AさんとBさんが結婚しあう。
AさんがBさんがケンカする。
AさんとBさんがケンカする。
↓
× AさんがBさんとケンカしあう。
× AさんとBさんがケンカしあう。
参考書籍
今回は、
✅ 「~あう」「~合う」の意味・使い方
✅ 「~あう」「~合う」による相互構文の文型
✅ 「~あう」「~合う」と一緒に使えない動詞
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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