今回は、
✅ 「がてら」の意味・使い方
✅ 「がてら」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「がてら」の意味・使い方
「がてら」は、追加して事態が行われることを表す
散歩しがてらコンビニに寄ろう。
従属節の事態「散歩する」が先に決定されており、主節の事態「コンビニに寄る」が追加して行われることがわかります。
出張がてら辺りを散策してみる。
従属節の事態「出張する」が先に決定されており、主節の事態「散策する」が追加して行われることがわかりますね。
このように、従属節の事態に追加して別の事態を行うときに用いられるのが「がてら」です。
「がてら」の接続
朝に散歩する。
コンビニに寄ろう。
動詞「散歩する」の連用形(マス形の語幹)は、「散歩し」ですね。
「がてら」を接続すると、
朝に散歩しがてら、コンビニに寄ろう。
となります。
「散歩する」は、する動詞でもあるので
朝に散歩がてら、コンビニに寄ろう。
のように、語幹に接続することもできますね。
「がてら」のテンス
散歩しがてら、コンビニに寄ろう。
であれば、主節「コンビニに寄ろう」が非過去ですね。
そのため、従属節「散歩しがてら」も非過去です。
散歩しがてら、コンビニに寄った。
であれば、主節「コンビニに寄った」が過去ですね。
そのため、従属節「散歩しがてら」も過去です。
形が同じでも、非過去・過去に違いがあるので、注意しましょう。
「がてら」の類似表現
「がてら」の類似表現は、「ついでに」
散歩しがてら、コンビニに寄ろう。
散歩するついでに、コンビニに寄ろう。
のように、どちらも従属節の事態に追加して主節の事態が行われることを表しています。
「がてら」の方が、やや古めかしい表現です。
「ついでに」の接続
散歩するついでに、コンビニに寄ろう。
散歩したついでに、コンビニに寄った。
「ついでに」がつく従属節のテンスは、主節と同じです。
主節が「コンビニに寄ろう」のように非過去であれば、従属節も「散歩する」のように非過去になり、主節が「コンビニに寄った」のように過去であれば、従属節も「散歩した」のように過去を表します。
また、「散歩する」は、する動詞です。
そのため、「の」を挟んで語幹を接続することもできます。
散歩のついでに、コンビニに寄ろう。
散歩のついでに、コンビニに寄った。
この場合、「ついでに」がつく従属節にテンスがわかる表現は出てきません。
先ほどと同じく、主節が非過去→従属節も非過去・主節が過去→従属節も過去を表します。
参考書籍
今回は、
✅ 「がてら」の意味・使い方
✅ 「がてら」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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