今回は、
✅ 自立語・付属語とは?
✅ 自立語・付属語の違い
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
自立語とは?
自立語は、それだけで一文節になることができる語
文節とは?
文節とは、文を
- 意味がわかり
- 発音上不自然にならない程度に
- できるだけ短く
区切ったもののことです。
毎日ネ 日本語のネ 勉強をネ する。
のように「ネ」を入れて確認してみましょう。
私は将来棋士になりたい。
この例文を文節で区切ってみると、
私は / 将来 / 棋士に / なりたい。
ですね。
各文節を見てみると、
自立語 | 付属語 | |
私は | 私 | は |
将来 | 将来 | – |
棋士に | 棋士 | に |
なりたい | なり | たい |
のように、「自立語+付属語」か「自立語のみ」で構成されています。
自立語に分類される品詞
品詞名 | 自立語or付属語 | 活用の有無 | 文における主な働き |
動詞 | 自立語 | 活用する | 述語になる |
形容詞 (イ形容詞) | 自立語 | 活用する | 名詞を修飾する 述語になる |
形容動詞 (ナ形容詞) | 自立語 | 活用する | 名詞を修飾する 述語になる |
名詞 | 自立語 | 活用しない | 助詞がついて主語や補語になる 「だ」などがついて述語になる |
副詞 | 自立語 | 活用しない | 動詞・形容詞・形容動詞・ほかの副詞を修飾する |
連体詞 | 自立語 | 活用しない | 名詞を修飾する |
接続詞 | 自立語 | 活用しない | 文と文などを接続する |
感動詞 | 自立語 | 活用しない | 驚きなどの感情や応答を表す |
付属語とは?
付属語は、それだけで一文節になることができない語
私は将来棋士になりたい。
この例文を文節で区切ってみると、
私は / 将来 / 棋士に / なりたい。
ですね。
各文節を見てみると、
自立語 | 付属語 | |
私は | 私 | は |
将来 | 将来 | – |
棋士に | 棋士 | に |
なりたい | なり | たい |
のように、「自立語+付属語」か「自立語のみ」で構成されています。
自立語のみの文節はありますが、付属語のみの文節はありません。
付属語に分類される品詞
品詞名 | 自立語or付属語 | 活用の有無 | 文における主な働き |
助動詞 | 付属語 | 活用する ※ | 動詞や形容詞などについて、複雑な述語をつくる |
助詞 | 付属語 | 活用しない | 名詞や動詞などについて、意味関係や伝達的な態度などを表す |
自立語と付属語の違い
自立語と付属語には、以下の違いがあります。
自立語 | 付属語 |
それだけで一文節になることができる | それだけで一文節になることができない |
必ず文節の最初にくる | 必ず自立語のあとにつく。 |
必ず一文節に1つだけある | 一文節の中にない場合や複数ある場合がある |
1つずつ確認していきましょう。
一単語で一文節をつくることができるか?
自立語 | 付属語 |
それだけで一文節になることができる | それだけで一文節になることができない |
さあ、勉強を始めよう。
この例文を文節で区切ってみると、
さあ / 勉強を / 始めよう。
ですね。
各文節を見てみると、
自立語 | 付属語 | |
さあ | さあ | – |
勉強を | 勉強 | を |
始めよう | 始め | よう |
のように、「自立語+付属語」か「自立語のみ」で構成されています。
自立語のみの文節はありますが、付属語のみの文節はありません。
文節のどこにくるか?
自立語 | 付属語 |
必ず文節の最初にくる | 必ず自立語のあとにつく。 |
今日は、早く帰りたい。
この例文を文節で区切ってみると、
今日は / 早く / 帰りたい。
ですね。
各文節を見てみると、
自立語 | 付属語 | |
今日は | 今日 | は |
早く | 早く | – |
帰りたい | 帰り | たい |
のように、自立語は必ず文節の最初にきており、付属語は自立語のあとについています。
自立語は一文節に1つのみ・付属語は複数ある場合も
自立語 | 付属語 |
必ず一文節に1つだけある | 一文節の中にない場合や複数ある場合がある |
へえ、休暇はいつまでですか?
この例文を文節で区切ってみると、
へえ / 休暇は / いつまでですか?
ですね。
各文節を見てみると、
自立語 | 付属語 | |
へえ | へえ | – |
休暇は | 休暇 | は |
いつまでですか | いつ | まで です か |
です。
自立語は一文節に1つのみですが、付属語はない場合もあれば、複数ある場合もあります。
自立語・付属語を見分けてみよう
次の例文を自立語・付属語に分類してみましょう。
午後の会議は、誰が参加しますか?
まずは、文節で区切っていきます。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
午後の / 会議は / 誰が / 参加しますか?
各文節を見てみると、
自立語 | 付属語 | |
午後の | 午後 | の |
会議は | 会議 | は |
誰が | 誰 | が |
参加しますか | 参加し | ます か |
です。
「午後の」「会議は」「誰が」はすぐにわかったものの、「参加しますか」をどこで区切るかを迷った方が多いのではないでしょうか?
- 参加し → 動詞「参加する」の連用形
- ます → 助動詞「ます」の終止形
- か → 終助詞「か」
のように、付属語が複数ある文節の場合には、見分けるのに品詞の知識が必要です。
品詞については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせてご確認ください。
参考書籍
今回は、
✅ 自立語・付属語とは?
✅ 自立語・付属語の違い
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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