今回は、
✅ 「かいがある」の意味・使い方
✅ 「かいがあって」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「かいがある」の意味・使い方
「かいがある」は、行動への価値を示す表現
「かい(甲斐)」とは、行動の結果としての効果・行動してみるだけの値打ちのことです。
そんなに喜んでもらえるなんて、準備したかいがあった。
であれば、「●●して良かった!」という気持ちが
きちんと評価されるので、頑張りがいがある。
であれば、「●●する価値がある」という気持ちが含まれていますね。
どちらも「行動への価値」で、「かいがある」の前が
- 過去形「●●して良かった」
- 非過去形「●●する価値がある」
のように発話時点から見て「行動に価値がある」と感じていることが表現されています。
「かいがある」の接続
(Aさんを)頼る。
動詞「頼る」の連用形(マス形の語幹)は、「育て」ですね。
「かいがある」を接続すると、
(Aさんは)頼りがいがある。
となります。
非過去形なので、「●●する価値がある」ことを示す表現です。
勉強を頑張る。
動詞「頑張る」の過去形(タ形)は、「頑張った」ですね。
「かいがある」を接続すると、
勉強を頑張ったかいがあった。
となります。
過去形なので、「●●して良かった」ことを示す表現です。
また、「努力する」「勉強する」などの「●●する」には、
こんなに評価されるなんて、努力のかいがあった。
のように、「●●のかいがある」の形で接続します。
「かいがあって」は、「かいあって」になることもある
「かいがある」「かいがって」の「が」は格助詞で、所有を表しています。
冷蔵庫にデザートがあるよ。
↓
冷蔵庫にデザートあるよ。
のように、話し言葉で「が」が脱落することがあるのと同様の現象です。
「かいがあって」の類似表現
「かいがあって」の類似表現は、「おかげで」
努力したかいがあって、大会で優勝できた。
努力したおかげで、大会で優勝できた。
のように、「かいがあって ⇔ おかげで」を置き換えても違和感がないですね。
努力のかいがあって、大会で優勝できた。
努力のおかげで、大会で優勝できた。
のように、「●●する」という動詞には「●●のかいがあって」「●●のおかげで」と接続する点も共通しています。
「おかげで」には、感謝の気持ちが含まれる
○ 部長のご指導のおかげで、プロジェクトが成功しました。
△ 部長のご指導のかいがあって、プロジェクトが成功しました。
のように、相手がいて感謝の気持ちを含めた方が自然な場合は、「かいがあって」が用いられにくくなります。
参考書籍
今回は、
✅ 「かいがある」の意味・使い方
✅ 「かいがあって」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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