今回は、
✅ 「かける」「かけの」の意味・使い方
✅ 「かける」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「かける」「かけの」の意味・使い方
「かける」「かけの」は、事態の開始の直前を表す
水がコップからあふれかける。
水がコップからあふれる直前の状態であり、今にもあふれそうな様子であることがわかります。
非過去形の場合は、そのあとにあふれた・あふれていないが分かりませんが、
水がコップからあふれかけた。
のように、過去形の場合は、実際にはその動作や出来事が実現しなかったことを表しています。
「かける」を使って名詞を修飾する場合の形が「かけの」です。
壊れかけの時計をメンテナンスした。
であれば、時計はまだ壊れていないものの、今にも壊れそうな様子であることがわかりますね。
「かける」「かけの」の接続
【動詞】
ビールを飲みかける。
飲みかけのビールを机に置いた。
「かける」「かけの」の類似表現
「かける」「かけの」の類似表現は、「かけだ」
形は似ていますが、用法に細かな違いがあります。
Aさんは、その本を読みかけていた。
だと、読み始める直前であるものの、まだ読んでいない状態を表しています。
一方、
Aさんは、その本を読みかけだった。
だと、まだ全部は読んでいないものの、一部は読んだ状態であることがわかりますね。
このように、「かけだ」は、常に実現したことを表しています。
また、
× その本は、読みかけている。
のように、「かける」は物を主語にした文をつくることができませんが、
○ その本は、読みかけだ。
のように、「かけだ」は物を主語にした文を作ることができます。
名詞を修飾するときの「かけの」は、この「かけだ」に対応する表現です。
その本は、読みかけだ。
読みかけの本が置いてある。
のように、いずれもまだ全部は読んでいないものの、一部は読んだ状態であることを表しています。
参考書籍
今回は、
✅ 「かける」「かけの」の意味・使い方
✅ 「かける」「かけの」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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