今回は、
✅ 「かねる」の意味・使い方
✅ 「かねる」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「かねる」の意味・使い方
「かねる」は、不可能を示す表現
その意見には、賛成できない。
のように可能形で不可能を表すこともできますが、伝え方が直接的ですね。
その意見には、賛成しかねる。
のように「かねる」を用いることで、「そうしたいところであるが…」という意味を含ませて、よりやわらかく・丁寧に不可能であることを伝えることができます。
「かねる」の接続
会議に参加する。
動詞「参加する」の連用形(マス形の語幹)は、「参加し」ですね。
「かねる」を接続すると、
会議に参加しかねる。
となります。
状態を表すときは、「かねている」
弟の結婚に賛成しかねる。
↓
長い間、弟の結婚に賛成しかねている。
「かねる」の類似表現
「かねる」の類似表現は、「ようがない」
その意見には、賛成しかねる。
その意見には、賛成しようがない。
のように、「かねる」「ようがない」は、いずれも不可能を示す表現です。
動詞の連用形(マス形の語幹)に接続することも共通していますね。
どちらも可能形の「賛成できない」に置き換えることができます。
違うのは、不可能の背景です。
担当者が不在のため、詳細はわかりかねます。
のように、「かねる」は、心情的にはそうしたいこと・外的条件が十分でなく状況が許さないことが背景にあります。
一方、
電波が届かないので、母に連絡しようがない。
のように、「ようがない」は、実行するための方法がないことが背景にあります。
「そうしたいところではあるが…」というニュアンスが含まれないため、
○ 担当者が不在のため、詳細はわかりかねます。
△ 担当者が不在のため、詳細はわかりようがないです。
△ 担当者が不在のため、詳細はわかりようがありません。
のように、やわらかく不可能を伝えたい場面では用いられにくいですね。
「のしようがない」になる場合もある
情報が足りないので、判断しようがない。
情報が足りないので、判断のしようがない。
「判断する」以外だと、「賛成する」「参加する」「連絡する」などが該当します。
参考書籍
今回は、
✅ 「かねる」の意味・使い方
✅ 「かねる」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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