今回は、
✅ 「形式名詞」とは?
✅ 「形式名詞」の例
✅ 「形式名詞」の用いられ方
について、一緒に勉強していきましょう。
この記事以外にも、文法の記事を数多く掲載しています。
ぜひ、以下をブックマークしてご確認ください
例文で学ぶ 日本語文法
「形式名詞」とは?
「形式名詞」は、その語のもとの意味が薄れて、補助的に用いられる名詞
この机の上にものを置かないで。
の「もの」は、「物体」というその語のもとの意味で使われています。
一方、
最近では、公衆電話も見なくなったものだ。
の「もの」は、「物体」というその語のもとの意味が薄れ、「見なくなったもの」というひとまとまりを作るために形式的に使われていますね。
このように、その語のもとの意味が薄れて、補助的・形式的に使われる名詞を「形式名詞」といいます。
反対に、
この机の上にものを置かないで。
の「もの」のように、その語の意味で使われている名詞を「実質名詞」といいます。
実質名詞は「物」のように漢字で表すこともありますが、形式名詞は「もの」のようにひらがなで表すのが一般的です。
また、
通りに出て左に行くと、私の家があります。
の「通り」のように、実質名詞はその語単独で用いることができますが、
聞いたとおりの内容であれば、私はその案に賛成できない。
の「とおり」のように、形式名詞は修飾語とセットでないと用いることができません。
形式名詞の例
形式名詞「もの」
君もえらくなったものだな。
形式名詞「こと」
辞書を読むことが好きです。
形式名詞「ところ」
聞くところによると、彼も試験に合格したらしい。
形式名詞「はず」
そんな計画で、上手くいくはずがない。
形式名詞「とおり」
聞いたとおりの内容であれば、実験は成功すると思います。
形式「ため」
志望校に行くためには、一生懸命勉強しなければならない。
形式名詞「ゆえ」
理由を聞いたがゆえに、彼に肩入れしないわけにはいかなかった。
形式名詞「つもり」
そんなことを言うなんて、どういうつもりなんだろう。
形式名詞「うち」
そんな量では、勉強したうちには入らない。
形式名詞の用いられ方
「だ」を伴って、助動詞として用いられることがある
【ことだ】
日本語教師こそが、私がずっとやりたがったことだ。
【ものだ】
毎年、浴衣で夏祭りに出かけたものだ。
【はずだ】
犯行時間からすると、彼は犯人ではないはずだ。
【ところだ】
ちょうど昼ごはんを食べるところだ。
従属節末で用いられることがある
【名詞節】
彼が犯行現場から立ち去るところを見かけた。
【条件節】
あんまり急いでいたものだから、家に財布を忘れてきてしまった。
参考書籍
今回は、
✅ 「形式名詞」とは?
✅ 「形式名詞」の例
✅ 「形式名詞」の用いられ方
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
さらに詳しく勉強したい方は、ぜひ手に入れてみてください。
また、この記事以外にも、文法の記事を数多く掲載しています。
ぜひ、ブックマークしてご確認ください。