今回は、
✅ 「こそ」の意味・使い方
✅ 「こそ」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「こそ」の意味・使い方
「こそ」は、限定を表す
Aさんがリーダーにふさわしい。
Aさんこそリーダーにふさわしい。
ガ格名詞「Aさん」を「こそ」でとりたてることで、ほかにも候補者がいるものの、リーダーにもっともふさわしいのがAさんであることを表すことができます。
このように、ほかのものを除外することで、あることを際立たせる以外にも
大変な仕事だからこそ、やりがいがある。
のような使い方もあります。
ここでは、一般的に「大変な仕事=やりたくない」と見なされることに異を唱える文として、「こそ」によるとりたてが行われていますね。
また、
A「Bさん、もっと大きな声で話してください」
B「Aさんこそ、声が小さいですよ」
のように、聞き手に反論して自分の意見を主張する際に、「こそ」によるとりたてが行われることもあります。
いずれも、ほかのものを除外して特定のものをとりたてる限定の用法です。
「こそ」の類似表現
「こそ」の類似表現は、「だけ」「しか」
Aさんこそがリーダーにふさわしい。
Aさんだけがリーダーにふさわしい。
Aさんしかリーダーにふさわしい人はいない。
は、いずれも同じ内容を表しています。
「しか」のみ、否定文で用いる表現なので、注意しましょう。
「こそ」が用いられない場合
× Aさんこそがメンバーに選出された。
○ Aさんだけがメンバーに選出された。
のように、既定の事実を客観的に述べる文では、「こそ」を用いることができません。
「こそ」を用いるには、
○ Aさんこそが選出メンバーにふさわしい。
○ Aさんだけが選出メンバーにふさわしい。
のように、話し手による何らかの判断を述べる文である必要があります。
また、
× Aさんこそがメンバーに選ばれなかった。
○ Aさんだけがメンバーに選ばれなかった。
のように、否定の述語をもつ文では、基本的に「こそ」が用いられることはありません。
否定の述語をもつ文で、「こそ」が使えるのは
今度こそ、失敗するな。
のような禁止を表す内容のみです。
参考書籍
今回は、
✅ 「こそ」の意味・使い方
✅ 「こそ」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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