今回は、
✅ 「くせに」「くせして」の意味・使い方
✅ 「くせに」「くせして」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「くせに」「くせして」の意味・使い方
「くせに」「くせして」は、予測される因果関係が成立しないことを表す
のび太のくせに生意気だぞ。
ジャイアンやスネ夫は、のび太であれば生意気でないことを予測していますが、実際には生意気であったことがわかります。
のび太のくせに生意気だぞ。
のび太のくせして生意気だぞ。
のように、「くせに」「くせして」が表すのは、同じ内容です。
「くせに」「くせして」の接続
【動詞】
遅れてきたくせに、文句を言わないで。
【イ形容詞】
拘束時間が長いくせに、時給が低かった。
【ナ形容詞】
仕組みは単純なくせに、修理費用が高い。
【名詞】
大人のくせに、子どもみたいなこと言わないで。
「くせに」「くせして」の類似表現
1人でできないくせに、何でも自分でやりたがる。
1人でできないくせして、何でも自分でやりたがる。
1人でできないのに、何でも自分でやりたがる。
のように、「くせに ⇔ くせして ⇔ のに」を置き換えても不自然ではないですね。
いずれも、従属節の事実から予測される因果関係が成立しなかったことを表しています。
「のに」との違いは、「くせに」「くせして」は、従属節と主節の事態が同じ出なければならない点です。
「のに」は、
○ いい天気だったのに、どこにも外出しなかった。
のように、従属節と主節の主語が異なる場合がありますが、このような場合は
× いい天気だったくせに、どこにも外出しなかった。
× いい天気だったくせして、どこにも外出しなかった。
のように、「くせに」「くせして」に置き換えることはできません。
参考書籍
今回は、
✅ 「くせに」「くせして」の意味・使い方
✅ 「くせに」「くせして」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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