今回は、
✅ 「にて」の意味・使い方
✅ 「にて」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
複合格助詞「にて」の意味・使い方
「にて」は、動きの場所・範囲の限界を表す
【場所】
市役所にて資料の配布を行います。
【限界】
先着10名にて締め切ります。
場所とは?
限界とは?
格助詞とは?
子どもたちが 公園で 遊んでいる。
のように、「名詞+格助詞」の形で述語との意味関係を表します。
この例文であれば、「子どもたちが」の形で、述語「遊んでいる」という動きの主体を表していること・「公園で」の形で、述語「遊んでいる」という動きの場所を表していることがわかりますね。
複合格助詞とは?
複合格助詞「にて」の類似表現
場所を表す「にて」の類似表現は、「で・において」
【動きの場所】
市役所にて資料の配布を行います。
市役所で資料の配布を行います。
市役所において資料の配布を行います。
のように、「にて ⇔ で ⇔ において」を置き換えても不自然ではないですね。
「にて・において」は、「で」と比べて書き言葉的な表現だと言えます。
そのため、
○ 明日、駅で待ち合わせしようよ!
△ 明日、駅にて待ち合わせしようよ!
△ 明日、駅において待ち合わせしようよ!
のように、くだけた話し言葉の場面で用いると不自然です。
限界を表す「にて」の類似表現は、「で・でもって・をもって」
先着10名にて締め切ります。
先着10名で締め切ります。
先着10名でもって締め切ります。
先着10名をもって締め切ります。
のように、「にて ⇔ で ⇔ でもって ⇔ をもって」を置き換えても不自然ではないですね。
「にて・でもって・をもって」は、「で」と比べて書き言葉寄りな表現だと言えます。
そのため、
○ あと10名で締め切るよ!
△ あと10名にて締め切るよ!
△ あと10名でもって締め切るよ!
△ あと10名をもって締め切るよ!
のように、くだけた話し言葉の場面で用いると少し不自然です。
参考書籍
今回は、
✅ 複合格助詞「にて」の意味・使い方
✅ 複合格助詞「にて」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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