今回は、
✅ 「によって」の意味・使い方
✅ 「によって」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「によって」の意味・使い方
「によって」は、手段 / 起因・根拠 / 対応を表す
紙をハサミによって三等分する。
ハサミという道具を使って、紙を三つに切り分けていますね。
この場合の「によって」は、手段を表しています。
手段とは、ハサミのような物理的なものだけではありません。
直接法によって、日本語の授業を行った。
のような方法も手段の用法に含まれます。
強風によって、ビニールハウスが壊れた。
「強い風が吹く」という事態が起きることによって、結果として「ビニールハウスが壊れる」という事態が引き起こされていますね。
この場合の「によって」は、起因・根拠を表しています。
「ビニールハウスが壊れる」という変化の原因だけでなく、
度重なる指摘によって、気分が落ち込んでいった。
のような感情・感覚の起因も、起因・根拠の用法に含まれます。
人によって態度を変えるのは良くない。
接するのがどんな人かによって、態度が変わっていますね。
この場合の「によって」は、対応を表しています。
- 接するのが●●なタイプの人 → 良い対応
- 接するのが▲▲なタイプの人 → 悪い対応
のように、2つの状況が連動していることを示す表現です。
「によって」は、ひとまとまりで格助詞と同じように取り扱われる複合格助詞です。
手段 / 起因・根拠 / 対応 のいずれの用法であっても、通常の格助詞と同様に、名詞に接続します。
「によって」の類似表現
手段を表す「によって」の類似表現
紙をハサミによって三等分する。
紙をハサミで三等分する。
のように、「によって ⇔ で」を置き換えても不自然ではないですね。
格助詞「で」については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも、あわせてご確認ください。
起因・根拠を表す「によって」の類似表現
強風によって、ビニールハウスが壊れた。
強風で、ビニールハウスが壊れた。
のように、「によって ⇔ で」を置き換えても不自然ではないですね。
格助詞「で」については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも、あわせてご確認ください。
対応を表す「によって」の類似表現
人によって態度を変えるのは良くない。
人に応じて態度を変えるのは良くない。
のように、「によって ⇔ に応じて」を置き換えても不自然ではないですね。
参考書籍
今回は、
✅ 「によって」の意味・使い方
✅ 「によって」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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