令和6年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅰ 問題14
の解説です。
執筆時点では、正式解答は公表されていません。
参考の1つとして、ご確認ください。
前の問題はこちら
問1 菊と刀
解説 菊と刀
その答えになる理由
4が『菊と刀』の概要の説明そのままですね。
これが正解です。
問2 Japanese Society(ジャパニーズ・ソサエティ)
解説 Japanese Society(ジャパニーズ・ソサエティ)
社会人類学者の中根千枝が著した『タテ社会の人間関係』では、「日本社会では、『場』(地域や職場など)という枠が、集団構成や集団認識において重要な役割を果たしている」とされています。
その答えになる理由
2が『タテ社会の人間関係』の概要の説明そのままですね。
これが正解です。
問3 日本語科目及び日本語事情に関する科目
その答えになる理由
出典元は、こちら
経費についても、国立大学においては、留学生数に配慮した教育経費の配分など特別な措置をとるとともに、留学生を受け入れている私立大学等に対しては、日本私学振興財団を通じて昭和五十一年度から、受入れ留学生数や日本語・日本事情に関する科目の実施状況に応じて助成を行ってきた。
(ア)に入るのは、日本事情ですね。
3が正解です。
問4 文化本質主義
解説 文化本質主義
- 日本人は、勤勉だ。
- ●●人は、時間にルーズだ。
のように、それぞれのカテゴリを本質的な特徴によって説明します。
その答えになる理由
文化本質主義では、
- カテゴリAに属する人は、●●
- カテゴリBに属する人は、▲▲
のように、カテゴリごとに区切り、それぞれの本質的な特徴について説明します。
4の内容が良さそうですね。
これが正解です。
問5 高コンテクスト文化
解説 高コンテクスト文化
コンテクスト(文脈)から得られる情報が多いため、相対的に言語そのものへの依存度が低くなります。
解説 低コンテクスト文化
コンテクスト(文脈)から得られる情報が少ないため、想定的に言語そのものへの依存度が高くなります。
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「窓を開けて」
のように、要望を明確に伝えるのは、文脈への依存度が小さい低コンテクスト文化
「この部屋、暑くない?」
のように、状況を説明するのは、文脈への依存度が大きい高コンテクスト文化ですね。
1は、低コンテクスト文化の説明です。
「窓を開けて」
のように、意図を言語メッセージで伝えることが重要な役割を果たすのは、低コンテクスト文化
うちわで扇ぐ
のように、非言語メッセージが重要な役割を果たすのは、高コンテクスト文化ですね。
2は、低コンテクスト文化の説明です。
共有されている情報のような文脈への依存度が高いのは、高コンテクスト文化ですね。
3が正解です。
何を言ったのかが重視されるのは、低コンテクスト文化・どのように言ったのかが重視されるのは、高コンテクスト文化ですね。
4は、低コンテクスト文化の説明です。