今回は、
✅ 「際」「際に」「際の」の意味・使い方
✅ 「際」「際に」「際の」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「際」の意味・使い方
「際」は、同時点を表す
電話をかける際、番号が合っているかを確認してください。
従属節の事態「電話をかける」と主節の事態「番号が合っているかを確認する」の成立は、ほぼ同時点ですね。
「際」は、単独で用いられるほか、
電話をかける際に、番号が合っているかを確認してください。
番号をかける際の注意点は、番号が合っているかを確認することです。
のように、
- 際+格助詞「に」
- 際+連体助詞「の」
とセットで用いられることもあります。
また、
電話をかける際は、番号が合っているかを確認してください。
のように、
- 際+とりたて助詞「は」
の形でとりたてられることもあります。
いずれの場合でも、表す内容は変わりません。
「際」の接続
【動詞】
京都に来られる際は、ぜひ我が家に立ち寄ってください。
【動きや出来事を表す名詞】
着席の際、お座席の番号を確認してください。
「際」の類似表現
「際」の類似表現は、「とき」「折」
京都に来られる際は、ぜひ我が家に立ち寄ってください。
京都に来られるときは、ぜひ我が家に立ち寄ってください。
京都に来られる折は、ぜひ我が家に立ち寄ってください。
のように、「際 ⇔ とき ⇔ 折」を置き換えても不自然ではないですね。
「際」「折」の方が硬い表現のため、「とき」と比べて、丁寧な会話や手紙文などで用いられやすいという特徴があります。
また、「際」と「折」は、ほぼ同じ意味を表しますが、
○ 補助金を申請する際は、所定の用紙に記入をお願いします。
△ 補助金を申請する折は、所定の用紙に記入をお願いします。
のように、公的な文章では「折」が現れにくいです。
また、「際」「折」の共通点として、
△ お忙しい際にお電話して、申し訳ございませんでした。
△ お忙しい折にお電話して、申し訳ございませんでした。
のように、状態性の述語には接続しにくい点も覚えておきましょう。
参考書籍
今回は、
✅ 「にとって」の意味・使い方
✅ 「にとって」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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