今回は、
✅ 「~たて」の意味・使い方
✅ 「~たて」の類似表現
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「~たて」の意味・使い方
「~たて」は、動きの直後の局面を示す表現
料理ができた。
できた料理を食べた。
だと、単に料理が完成された状態であることしかわかりませんが、
この料理はできたてだ。
できたての料理を食べた。
だと、料理ができた直後であることがわかりますね。
- 文末では、「~たてだ・~たてです」の形
- 名詞を修飾するときには、「~たての」の形
で用いられています。
「~たて」は、語の後ろにつけて意味を付け足す接尾辞で、
シャツを洗濯している。
シャツを洗濯するところだ。
シャツを洗濯しておいた。
などと同様に、動きの時間的局面を取り上げる「アスペクト」の表現です。
「~たて」の接続
料理ができた。
動詞「できる」の連用形(マス形)の語幹は、「でき」ですね。
「~たて」をつけると
料理ができたてだ。
となります。
「~たて」の類似表現
「~たて」の類似表現は、「~ばかり」「~ところ」
この料理はできたてだ。
この料理はできたばかりだ。
この料理はできたところだ。
のように、「~たて ⇔ ~ばかり ⇔ ~ところ」を置き換えても不自然ではないですね。
どれも動きの直後の局面であることを表しています。
ただし、これらの意味・使い方は、まったく同じではありません。
違いについて、1つずつ確認していきましょう。
「~ばかり」「~ところ」の接続
この料理はできたてだ。
この料理はできたばかりだ。
この料理はできたところだ。
動詞「できる」は、
- 連用形(マス形の語幹)「でき」
- 過去形(タ形)「できた」
ですね。
- 「~たて」は、連用形(マス形の語幹)である「でき」
- 「~ばかり」「~ところ」は、過去形(タ形)である「できた」
に接続しています。
「~たて」「~ばかり」と「~ところ」の使い分け
「~たて」「~ばかり」による
この料理はできたてだ。
この料理はできたばかりだ。
は、単に「料理ができる」という動作が終了した直後であることを表しています。
一方、「~ところ」による
この料理はできたところだ。
だと、
- このあとテーブルに並べる
- これから食べる
などのニュアンスが含まれていますね。
このように、3つの表現の中で「~ところ」だけは、動きが終わってから次の動作に移る前段階であるというニュアンスを含むことができます。
参考書籍
今回は、
✅ 「~たて」の意味・使い方
✅ 「~たて」の類似表現
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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