「たところ」の用法・「たら」とはどう違うの？【例文で学ぶ 日本語文法】

「たところ」の意味・使い方

「たところ」は、従属節→主節の順で事態が発生したことを表す

「たところ」は、従属節の事態が起きたあとに、主節の事態が起きたしたことを表します。

彼に支援を要請したところ、快く引き受けてくれた。

従属節の事態「彼に支援を要請した」が起きたあとに、主節の事態「快く引き受けてくれた」が起きたことがわかります。

「たところに」が用いられる場合

「たところ」が表す場面に主節の主語が現れる場合、「たところに」が用いられることがあります。

私たちが困っていたところ、課長がアドバイスをくれた。
私たちが困っていたところに、課長がアドバイスをくれた。

では、「たところ」「たところに」は、同じ内容を表しています。

この「に」は、格助詞「に」です。
「に」を伴った「たところに」の方が、表す内容が明確になっています。

「たところで」が用いられる場合

「たところ」が表す場面である変化が起こる場合、「たところで」が用いられることがあります。

寝ようかと思ったところ、子どもが泣き出した。
寝ようかと思ったところで、子どもが泣き出した。

では、「たところ」「たところで」は、同じ内容を表しています。

この「で」は、格助詞「で」です。
「で」を伴った「たところで」の方が、表す内容が明確になっています。

「たところ」の接続

「たところ」は、動詞のタ形+「ところ」の形で用いられます。

【動詞】
部屋に入ろうとしたところ、鍵がかかっていた。

「たところ」の類似表現

「たところ」の類似表現は、「たら」です。

宿題をやろうとしたところ、教科書を学校に忘れてきたことに気づいた。
宿題をやろうとしたら、教科書を学校に忘れてきたことに気づいた。

のように、「たところ ⇔ たら」を置き換えても不自然ではないですね。

参考書籍

今回は、
✅ 「たところ」の意味・使い方
✅ 「たところ」の類似表現
について、解説してきました。

を主に参考にしています。

さらに詳しく勉強したい方は、ぜひ手に入れてみてください。

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