今回は、
✅ 「という」「といった」の意味・使い方
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
「という」「といった」の意味・使い方
「という」「といった」は、名詞を修飾するための表現
医者という仕事は、半端な気持ちでできるものではない。
「という」を介して、名詞「医者」が名詞「仕事」を修飾していますね。
「仕事」が「医者」の属するカテゴリにあたります。
これが、1つ目の名詞が名詞を修飾するときの用法です。
また、
この会社は、近々上場するという噂がある。
の場合も、「という」を介して、名詞「噂」を修飾していますね。
これも、名詞修飾の形をとっています。
修飾しているのは、名詞ではなく、「近々上場する」という節です。
誰かが話していた内容を引用していますね。
これが、2つ目の引用の名詞修飾節をつくる用法です。
名詞が名詞を修飾するときの用法
経験者という立場から、意見を述べた。
名詞「経験者」が「という」を介して名詞「立場」を修飾しています。
「立場」には、
- 経験者
- 未経験者
- 知識がある人
- 知識がない人
などのいろいろなものがある中での「経験者」なので、「立場」が「経験者」の上位カテゴリです。
A選手は、ひじの故障という悲劇を乗り越えて、ふたたびマウンドに戻ってきた。
も同じく、「悲劇」に属する「ひじの故障」が挙げられています。
A選手は、ひじの故障を乗り越えて、ふたたびマウンドに戻ってきた。
よりも、どのようなカテゴリに属する出来事だったのかを強調する表現です。
また、
【聞き手がAさんを知っている場合】
昨日、Aさんに会ったのですが…
【聞き手がAさんを知らない場合】
昨日、Aさんという人に会ったのですが…
のようにして、聞き手が知らない要素を談話に導入する際に用いられることもあります。
いきなり、「Aさんに…」だと唐突ですが、「Aさんという人に…」だと自然な表現になりますね。
修飾する名詞が1つだけのときは「という」ですが、複数あるときは、
定年後は、料理・旅行・習い事といった今までできなかったことにチャレンジしていきたい。
のように、「といった」が用いられます。
引用の名詞修飾節をつくる用法
誰が責任をとるかという問題がある。
「誰が責任をとるか」の節が「という」を介して名詞「問題」を修飾しています。
名詞が名詞を修飾するときの用法では、
【修飾する名詞が1つだけ】
定年後は、世界旅行という夢を実現させたい。
【修飾する名詞が複数】
定年後は、料理・旅行・習い事といった今までできなかったことにチャレンジしていきたい。
のように、修飾する名詞の数によって「という」「とった」の使い分けがありましたが、引用の名詞修飾節をつくる用法では使い分けはありません。
誰が責任をとるかという問題がある。
誰が責任をとるかといった問題がある。
のように、どちらも同じ内容を表すことができます。
参考書籍
今回は、
✅ 「という」「といった」の意味・使い方
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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