平成29年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅲ 問題6
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
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問1 「ゲーム」を授業に取り入れる際の留意点
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「ゲーム」に教育的な要素があるかどうかは、やり方次第です。
時間に余裕があるときの消化試合ではないので、1は間違いです。
「ゲーム」にコミュニケーション要素があるかどうかは、やり方次第です。
必ずしも競争の導入が良いわけではないので、2は間違いです。
学習者の中には、スムーズにコミュニケーションの輪に入れなかったり、積極的に取り組めなかったりする場合もあります。
取り組む前の活動目的の伝達が大切です。
3が正解です。
「ゲーム」に難しい言語形式を使うかどうかは、やり方次第です。
学習者のレベルに関係なく有効な活動にできるので、4は間違いです。
問2 満足感
その答えになる理由
これは解説不要ですね。
1が正解です。
問3 関連性
その答えになる理由
本文中の「関連性」がポイントですね。
「関連性」の観点で、より実際の場面に近づけるためにはどうした方が良かったのか…が答えです。
「関連性」の内容は、本文中の資料に記載があります。
「内容が学習者にとって意味があると感じられるかどうか」です。
地域在住の学習者ではなく、「2週間の短期高校留学」である点も注意しておきましょう。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
学習者は「お客さん」としての場面を経験することは多いと思いますが、「2週間の短期高校留学」で「店員」としての場面を経験することはない…はずです。
「関連性」が高い内容ではないので、1は間違いです。
前述の通り、今回の学習者は「お客さん」としての場面を経験することは多いと思います。
2は適切な内容です。
3は…あっても良いですが、重要な要素ではありません。
前述の通り、今回の学習者は「お客さん」としての場面を経験することは多いと思います。
しかし、あくまで「2週間の短期高校留学」なので、伝統的な和食懐石のお品書きは色々な意味でハードルが高いですね。
4は間違いです。
問4 実際の社会で用いられている物を授業で用いる際の利点
その答えになる理由
これも解説不要ですね。
4が正解です。
問5 授業の課題
その答えになる理由
「自分でやれるという『自信』がつけられる」がポイントですね。
1が正解です。