平成30年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅲ 問題9
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
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問1 マイノリティ
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1 これ、わかりませんでした。概念自体はもっと昔からあったのでは…と思います。
2 これが正解です。マジョリティとマイノリティはどちらかだけ存在することはありません。
3 マイノリティだから、自分のアイデンティティに対して向き合うことが少ない…ということはありません。
4 自らが「特権」を有していることに気づきにくいのはマイノリティよりもマジョリティの人の方が多いです。
問2 自文化中心主義(ethnocentrism)
解説 自文化中心主義(ethnocentrism)
「自文化中心主義」とは、自身の文化が1番優れていると考え、自文化のものさしで他の文化も考えようとする立場のことです。
その答えになる理由
2がそのままですね。
これが正解です。
問3 過度のカテゴリー化
カテゴリー化
「カテゴリー化」とは、ある属性や特徴などの共通し得をもった事柄をまとまりにして分類することです。
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
ゆとり世代に対して「様々なタイプがいる」と多様性を認めています。
1は間違いです。
Xさんに対して事実を並べているだけで「過度の」カテゴリー化ではありません。
2は間違いです。
中学生の息子・娘の例を、今の中学生全員に対して「過度の」カテゴリー化しています。
3が正解です。
中国人・韓国人・日本人に対して事実を述べているだけで「過度の」カテゴリー化ではありません。
4は間違いです。
問4 平成29年度末時点での日本国内の在留外国人
その答えになる理由
出典元はこちら
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
在留外国人数を国籍・地域別に見ると、
1 中国
2 韓国
3 ベトナム
4 フィリピン
5 ブラジル
の順に多いです。
1が正解です。
在留外国人数は過去最高となりましたが、上位の3か国においてはベトナムがフィリピンを抜いて3位になっています。
2は間違いです。
前年末に比べて在留外国人の全体数が増加し、ブラジルも昨対5.8%増加しています。
3は間違いです。
上位10か国のうち、前年からの増加率が最も高いのはベトナムの+31.2%です。
4は間違いです。
問5 異文化接触場面
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
クラス内で共同作業を行う過程で、異文化接触が生じます。
1が正解です。
自分のことを発表するだけでは、異文化接触は生じません。
2は間違いです。
ルールに則ったスポーツを行うだけでは、異文化接触は生じません。
3は間違いです。
伝統料理を調べて発表するだけでは、異文化接触は生じません。
4は間違いです。