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今回は、
✅ 敬意逓減の法則とは?
✅ なぜ、敬意逓減が起こるのか?
✅ 敬意逓減が起こると、どうなるか?
について、一緒に勉強していきましょう。
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例文で学ぶ 日本語文法
敬意逓減の法則とは?
長い間使われていくうちに敬意の感覚が薄まっていく現象
よく例として出てくるのは、
おまえ
きさま
などです。
御前
貴様
なので、もともとは相手への敬意がある二人称でしたが、次第にそれが薄れていきました。
現代日本語では、
おまえがやっておけ!
きさまはどういうつもりだ!
のように、相手を軽く扱うときに使われる表現ですね。
敬意逓減の法則は、心理学者・言語学者の佐久間鼎が提唱しました。
日本語教員試験・日本語教育能力検定試験では、ゲシュタルト心理学を日本にもたらしたり、コソアドの研究で業績をあげたりしたことで登場する人物です。
なぜ、敬意逓減が起こるのか?
同じ「持つ」という語でも、
先生、この資料をお持ちになってください。
私がこの資料をお持ちいたします。
のように、誰の行為なのか・誰に敬意が向かうのかによって使う表現が違いますね。
同じ相手に常に同じ敬語が使えないことから、それぞれの語がもつ敬意の感覚が変化しやすいと言われています。
反対に、皇族に対して使われてきた「絶対敬語」は、場合によって表現が変わることはありません。
そのため、
陛下
殿下
のような表現は敬意逓減が起こりにくいと言われています。
敬意逓減が起こると、どうなるか?
あなた
の敬意が下がったことにより、そこを埋めるために
あなたさま
という表現が出てきたり
●●いたします
の敬意が下がったことにより、そこを埋めるために
●●させていただきます
という表現が出てきたりしています。
参考書籍
今回は、
✅ 敬意逓減の法則とは?
✅ なぜ、敬意逓減が起こるのか?
✅ 敬意逓減が起こると、どうなるか?
について、解説してきました。
を主に参考にしています。
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