令和元年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅱ 問題6
の解説をしていきます。
お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。
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1番
「好きだけど」とすべきところが「好きけど」になっています。
ナ形容詞「好きだ」の活用が間違っているので、bが正解です。
2番
「やらざるをえない」とすべきところが「やらざりをえない」になっています。
動詞「やる」の活用が間違っているので、dが正解です。
3番
「遊んだものだ」とすべきところが「遊んだことだ」になっています。
形式名詞「もの」「こと」の間違いなので、bが正解です。
4番
「若者を中心とした集まり」とすべきところが「若者を中心した集まり」になっています。
助詞「と」が脱落しているので、aが正解です。
5番
「たまたま」ではなく、「よく」「いつも」「ときどき」などでしょうか…?
副詞の意味を間違えていると思われるので、aが正解です。
6番
「なくす」は他動詞なので「ヲ格」をとりますが、「ガ格」になっています。
自動詞と他動詞を混同した格助詞の間違いのため、cが正解です。
7番
「現在の課題は、労働条件を変えていくことです」とすべきところが「現在の課題は、労働条件を変えていきます」になっています。
このように、主語と述語が正しく対応していない状態を「主語と述語のねじれ」と表現します。
誤 「彼の特技は、ピアノを弾きます」
正 「彼の特技は、ピアノを弾くことです」
正 「彼は、ピアノを弾くのが得意です」
8番
「優しくて、面白い人」とすべきところが「優しいし、面白い人」になっています。
並列表現の間違いのため、cが正解です。