平成29年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅰ 問題2
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
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(1)
その答えになる理由
「しっています」とすべきところを「ちっています」とする誤用です。
子音が間違っています。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
yamaとすべきところをjamaとしてしまっています。
1は、例と同様に子音の間違いです。
youshikiとすべきところをjoushikiとしてしまっています。
2は、例と同様に子音の間違いです。
tsuriとすべきところをsuriとしてしまっています。
3は、例と同様に子音の間違いです。
shujinとすべきところをshuujinとしてしまっています。
4は、例とは異なり長音が挿入される間違いです。
4が正解です。
(2)
その答えになる理由
「者」を「しゃ」と音読みすべきところを「もの」と訓読みする誤用です。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
taiとすべきところがdaiになっています。
1は、声帯振動の有無の間違いです。
「金」を「きん」と音読みすべきところを「かね」と訓読みする誤用です。
2は、例と同様の間違いです。
「国」を「こく」と音読みすべきところを「くに」と訓読みする誤用です。
3は、例と同様の間違いです。
「時」と「じ」と音読みすべきところを「とき」と訓読みする誤用です。
4は、例と同様の間違いです。
1が正解です。
(3)
その答えになる理由
「混雑しました」の方が適切ですね。
「~しました」とすべきところを「~になりました」とする誤用です。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「充実しました」とすべきところを「充実になりました」とする誤用です。
1は、例と同じ間違いです。
「感動しました」とすべきところを「感動になりました」とする誤用です。
2は、例と同じ間違いです。
「親切です」とすべきところを「親切になりました」とする誤用です。
3は、例と同じ間違いではありません。
「熟成しました」とすべきところを「熟成になりました」とする誤用です。
4は、例と同じ間違いです。
3が正解です。
(4)
その答えになる理由
「遊ぶもの」とすべきところを「遊びもの」とする誤用です。
活用の間違いですね。
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「吸うもの」としても、「ジュースやお茶」などの意味にはなりません。
1は、活用の間違いでもなければ、日本語として適切でもありません。
「書くもの」とすべきところを「書きもの」とする誤用です。
2は、例と同じ間違いです。
「つかむもの」とすべきところを「つかみもの」とする誤用です。
3は、例と同じ間違いです。
「ふくもの」とすべきところを「ふきもの」とする誤用です。
4は、例と同じ間違いです。
1が正解です。
(5)
その答えになる理由
「私が」とすべきところを「私は」とする誤用です。
4だけ「ガ格」の間違いではなく、「頭が痛いので」との間違いですね。
これが正解です。