令和元年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅰ 問題2
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
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(1)
その答えになる理由
「ショート」が「しようと」となってしまうのは、1拍で読むべき「しょ」の「ょ」を読んで2拍にしてしまっているからです。
1 「じゅうじかん」の「じゅ」 → 「じゆうじかん」の「じゆ」
1拍で読むべき「じゅ」の「ゅ」を読んで2拍にしてしまっています。
2 「てんじょう」の「じょ」 → 「てんじよう」の「じよ」
1拍で読むべき「じょ」の「ょ」を読んで2拍にしてしまっています。
3 「きょしつ」の「きょ」 → 「きょうしつ」の「きょう」
1拍で読むべき「きょ」の後ろに「う」を挿入してしまっています。
4 「きゃく」の「きゃ」 → 「きやく」の「きや」
1拍で読むべき「きゃ」の「ゃ」を読んで2拍にしてしまっています。
3が正解です。
(2)
その答えになる理由
「何頭」が「南東」に聞こえるのは、アクセントが異なるからです。
1 「今日行く」が「教育」に聞こえるのは、アクセントが異なるからです。
2 「咲かなかった」が「魚買った」に聞こえるのは、アクセントが異なるからです。
3 「殻だからね」が「体からね」に聞こえるのは、アクセントが異なるからです。
4 「りょこうです」が「りょうこです」に聞こえるのは、「う」の位置が違うからです。
4が正解です。
(3)
その答えになる理由
「私は~感動された」と不要な「された」が使われています。
1 「その都市は~発展された」と不要な「された」が使われています。
2 「株価が~下落された」と不要な「された」が使われています。
3 「誤りが~指摘された」は「誤りが」でなく「誤りを」が正しい表現です。
4 「私は~安心された」と不要な「された」が使われています。
3が正解です。
(4)
その答えになる理由
「そこで」と「だから」を混同した誤りです。
「だから」は、後ろに事実・話し手の判断・命令・依頼・意志など様々な表現を使うことができます。
「そこで」は、後ろに来るのは話し手がすでにおこなった意志的行為に限られます。
1 「そこで」と「そこに」を混同しています。
2 「そこで」と「だから」を混同しています。
3 「そこで」と「だから」を混同しています。
4 「そこで」と「だから」を混同しています。
1が正解です。
(5)
その答えになる理由
「置いてください」ではなく「置いておいてください」が適切な表現です。
必要な「~ておく」が抜けています。
1 「閉めておいてください」が適切ですが、「~ておく」が抜けています。
2 「覚えておかなきゃ」が適切ですが、「~ておく」が抜けています。
3 「点けておいた」が適切ですが、「~ておく」が抜けています。
4 「梅雨に入るまでに」が適切ですが、「に」が抜けています。
4が正解です。