
令和4年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅲ 問題15
の解説をしていきます。
お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。
※ 過去問は大きな書店でも置いていないことがあるので、ネットでの購入をおススメします!
前の問題はこちら
問1 身分に基づく在留資格
その答えになる理由
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P5より、「身分に基づく在留資格」に該当するのは「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」です。
2が正解です。
問2 外国人労働者の在留資格
その答えになる理由
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P6より、在留資格別外国人労働者の割合は、多いものから「身分に基づく在留資格(31.7%)」「技能実習(23.3%)」「資格外活動(21.5%)」となっています。
3が正解です。
問3 資格外活動
その答えになる理由
留学生は資格外活動として、学期中は週28時間以内・長期休業期間中は1日8時間以内かつ週40時間以内までのアルバイトをすることができます。
学校の学期期間中などの通常の場合、週28時間を超えるアルバイトはできないため、2は間違いです。
また、夏休みなどの長期休業期間中であっても週40時間を超えることはできないため、4も間違いです。
1と3は時間の面はクリアしていますね。
どこで働くかを見てみると、1は「ゲームセンター」・3は「リゾートホテル」です。
「ゲームセンター」は、風営法の対象となるため、留学生がアルバイトをすることはできません。
参考はこちら
スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊技設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊技に用いることができるもの(国家公安委員会規則で定めるものに限る。)を備える店舗その他これに類する区画された施設(旅館業その他の営業の用に供し、又はこれに随伴する施設で政令で定めるものを除く。)において当該遊技設備により客に遊技をさせる営業(前号に該当する営業を除く。)
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律
3が正解です。
問4 BJTビジネス日本語能力テスト
解説 BJTビジネス日本語能力テスト
「BJTビジネス日本語能力テスト」は、日本語によるビジネス・コミュニケーション能力を測るテストです。
日本語を母語としない学生やビジネス関係者を対象にしています。
結果は、項目応答理論(IRT)に基づいた統計処理により800点満点で採点され、J5~J1+までの6段階のレベルで評価されます。
解説 項目応答理論(IRT)
「項目応答理論(IRT)」とは、複数の異なるテストの得点を共通の基準で表すための統計的理論に基づいたテスト理論のことです。
「日本語能力試験」などの大規模な試験に用いられています。
小難しく見えてしまいますが、「試験によっては年度で難易度が異なることがある中で、異なるテストであっても、同一の基準で比較するための方法」くらいの理解で大丈夫です。
その答えになる理由
「BJTビジネス日本語能力テスト」は、日本語を母語としない学生・ビジネス関係者を対象とし、スコアと6段階のレベルで評価されます。
4が正解です。
問5 プロジェクト学習
解説 プロジェクト学習(プロジェクトワーク)
「プロジェクト学習(プロジェクト・ワーク)」とは、複数の学習者で何らかの報告書や作品などを作り上げる活動のことです。
「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を総合的に伸ばし、伝達能力を高めることを重視する「コミュニカティブ・アプローチ」の考え方に基づいています。
その答えになる理由
複数の学習者で協同し、報告書や発表資料の作成等を行うのが「プロジェクト学習」です。
4が正解です。