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問1 具体的な情報の授受を必要としないやり取り
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「ちょっとそこまで」には具体的な情報が含まれていません。
1が正解です。
「ここを掃除してほしい」という具体的な情報を答えています。
2は間違いです。
「いつもの(いつも注文しているもの)がほしい」という具体的な情報を答えています。
3は間違いです。
「隣の鈴木」という具体的な情報を答えています。
4は間違いです。
問2 交話的機能
解説 ヤコブソンの6分類
ヤコブソンは、コミュニケーション機能を以下の6つに分類しています。
指示的機能
事象をそのまま描写する機能
「彼が私の兄です」など
情動的機能
相手に気持ちを伝えようとする機能
感嘆詞など。
能動的機能
発話によって相手を動かす機能
依頼、命令、禁止など。
交話的機能
他者との関係を維持・構築する機能
挨拶、相槌など。
詩的機能
言葉の具体的中身ではなく、言葉そのものを使って遊ぶ機能
しり取り、しゃれ、早口言葉、俳句など。
メタ言語的機能
ある言葉が、他の言葉によって説明・言い換えられる機能
解説 状況的機能
ハイムズは、ヤコブソンの6分類に加えて「状況的機能」があると説明しています。
「状況的機能」とは、「では」「これから」のようにコミュニケーションの状況を変える機能のことです。
その答えになる理由
ヤコブソンの6分類は、令和3年度試験・令和元年度試験などでも出題されています。
その際はヤコブソンの分類だけで選択肢が作られていましたが、今回はハイムズの分類も追加されていますね。
下線部の内容にあたるのは「交話的機能」です。
2が正解です。
問3 多義的で複数の発話行為に使用されるもの
その答えになる理由
1は、初めて会う人に使う表現です。
多義的ではないですね。
2は、お店等でお客様に対して使う表現です。
同じく、多義的ではありません。
3は、文脈によって意味が異なる表現です。
「部屋を片付けておいたよ」→「どうも」であれば、感謝していること
「どうも疲れが取れない」であれば、理由がわからないこと
これが正解です。
4は、長く会っていない人に対して使う表現です。
多義的ではありません。
問4 挨拶表現
その答えになる理由
これは解説不要ですね。
1が正解です。
問5 使用場面や用法に変化が見られる挨拶表現
その答えになる理由
4だけ、本来の意味が薄れた形式的な表現ですね。
これが正解です。