平成29年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅰ 問題6
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
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問1
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1は、数詞・平仮名・片仮名・漢字・アルファベットの5種類が含まれています。
2は、数詞・平仮名・漢字・アルファベットの4種類が含まれています。
3は、数詞・平仮名・片仮名・漢字の4種類が含まれています。
4は、数詞・平仮名・片仮名・漢字の4種類が含まれています。
より多くの文字種が含まれているのは、1です。
問2 「レディネス」と文字学習
解説 レディネス調査・分析
「レディネス調査・分析」とは、コースデザインにあたり、学習者の日本語学習に対する準備態勢がどのような状況にあるのかを調査・分析することです。
●外的条件
・学習者の国籍や母語
・学習者の時間的/経済的制約 など
●内的条件
・外国語学習の経験有無
・(既習者に対しての)学習総時間数 など
を把握することを目的としています。
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
母語の筆画の影響を調べるのは、レディネスにおける「外的条件」です。
1は間違いではありません。
語の意味がわかる前から漢字の指導を行っても、理解を進めるのは難しいですね。
レディネスと関係なく内容も不適切なので、2が間違いです。
漢字圏の学習者は、母語における漢字の字形知識が障害になることがありえます。
中国語における簡体字との違いなどです。
レディネスにおける「外的要因」にあたります。
3は間違いではありません。
「木」が組み合わさって「林」「森」になるような感じの構成要素についての理解は、漢字圏の学習者よりも英語圏の学習者の方が必要になります。
4は間違いではありません。
問3 五十音図
その答えになる理由
これは解説不要ですね。
1が正解です。
問4 連想法
その答えになる理由
これも解説不要ですね。
2が正解です。
問5
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
かぎ括弧の向きあ、縦書き・横書きでも変わります。
1は間違いではありません。
調音記号の向きは、縦書き・横書きで変わります。
2は間違いではありません。
促音・拗音の位置は、縦書き・横書きで変わります。
3は間違いではありません。
濁音の位置は、縦書きでも横書きでも変わりません。
4は間違いです。
4が正解です。