【平成28年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題14の解説!

過去問解説

平成28年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における

 試験Ⅰ 問題14

の解説をしていきます。

お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。

※ 過去問は、大きな書店でも置いていないことがあるので、ネットでの購入をおススメします!

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
日本語教師としての能力を測る試験「日本語教育能力検定試験」。「平成28年度 日本語教育能力検定試験」の問題と解答を一挙掲載! 巻末には28年度試験の実施状況や平均点などをまとめたデータが収録されています。

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問1 植民地統治した台湾での日本語教育

その答えになる理由

日本語教育史ではなく、ただの日本史の問題ですね。

日本による台湾の植民地統治は「日清戦争」での勝利によるものです。
33が正解です。

問2 伊沢修二

選択肢に出てくる人物を一通り確認しておきましょう。

解説 大出正篤(おおいで まさひろ)

「大出正篤」は、問3で出てくる「山口喜一郎(やまぐち きいちろう)」のライバルです。
「山口喜一郎」は台湾で「グアン式教授法(グアン・メソッド)」を実践しましたが、「大出正篤」は朝鮮・満州・華北などで「速成式教授法」を生み出し・実践していました。

「速成式教授法」では、学習者に予習用として対訳教科書を持たせる一方で、教室では翻訳ではなく直接法で学習を進めていました。

「大出正篤」を解説した論文では、これが読みやすいです。

解説 伊沢修二(いざわ しゅうじ)

「伊沢修二」は、問3で出てくる「山口喜一郎」が「グアン・メソッド」による日本語教育を実施する以前の19世紀末に、台湾で訳読法による日本語教育を始めた人物です。

台湾で、日本語教える機関として「国語伝習所」・教師養成と付属学校を兼ねた機関として「国語学校」を創設しました。

解説 長沼直兄(ながぬま なおえ)

「長沼直兄」は、「オーラルメソッド」を提唱したパーマーとともに文部省に勤務し、オーラル・メソッドを日本語教育に導入した人物です。

長沼直兄が、オーラル・メソッドを日本語教育に応用して開発した教授法は「問答法」と呼ばれています。

解説 松本亀次郎(まつもと かめじろう)

「松本亀次郎」は、日本初の方言辞典である「佐賀県方言辞典」を編纂した人物です。
日本語教育史・日本語研究史の分野で色々な人物と絡んでいます。

① 「佐賀県方言辞典」が「上田万年(うえだ かずとし)」に評価されたことがきっかけで、宏文学院を創立した「嘉納治五郎」との接点を持ちます。

② 宏文学院で教鞭を取り、当時の教え子には後に有名になる「魯迅」もいました。

せっかくなので、「上田万年」「嘉納治五郎」も合わせて整理しておきましょう。

解説 上田万年(うえだ かずとし)

「上田万年」は、学部で国語学を学んだのち、ドイツに留学して西欧言語学を修得・帰国後はその方法を適用して日本語の歴史的研究の端緒を開いた人物です。

「p音考」と呼ばれる「日本語のハ行音はp→f→hの変遷を遂げた」とする学説が有名です。
また、国語に関する最初の国家的調査機関である「国語調査委員会」の主事を務めたことでも知られています。

解説 嘉納治五郎(かのう じごろう)

「嘉納治五郎」は、「弘文学院(のちの宏文学院)」を設立してで中国人に対する日本語教育を行った人物です。

その答えになる理由

寄り道が長くなりました。

台湾での日本語教育を開始したのは「長沼直兄」ですね。
2が正解です。

問3 グアン・メソッド

その答えになる理由

「山口喜一郎」と来れば、「台湾」で「グアン・メソッド」を実践した人物ですね。
1が正解です。

「グアン・メソッド」は他にも、「グアン式教授法」「サイコロジカル・メソッド」「シリーズ・メソッド」と呼ばれることもあるので、注意しておきましょう。

「山口喜一郎」の他、「日本語研究史」については以下に練習問題を掲載しています。

また「グアン・メソッド」の他、「外国語教授法」については以下に練習問題を掲載しています。

ぜひ、チャレンジしてみてください。

問4 歴史的仮名遣い

その答えになる理由

参考となる資料が見つかりませんでした。。

1が正解です。

問5 国語常用家庭で与えられた特典

その答えになる理由

参考はこちら P65

「国語常用に対する学父兄母姉の関心を深からしむる一方法として“国語の家”なる門札を作り、常用家庭に対して之を掲げしめ、成績良好なる家庭に対しては面聯盟に於て表彰すると共に、上級学校進学、其の他官公吏採用等の際は之を考慮に入るゝ等、間接的に助長策を講ずるも適当なる方法と認む」

熊谷 明泰  賞罰表象を用いた朝鮮総督府の「国語常用」運動―「罰札」、「国語常用家庭」、「国語常用章」―

当時、日本の植民地であった台湾において行われていた同化政策の1つが「国語常用家庭」の設定です。
職員が家庭訪問し、方針通りに日本語の使用ができていた家庭には「国語常用家庭」の門札を貼り、表彰等を行っていました。

その特典の1つが「官公吏への採用」です。
3が正解です。

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