
令和2年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅱ 問題5
の解説をしていきます。
お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。
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1番 問1
この会話の中では、女の人と男の人がそれぞれ主語を使うことなく話しています。
cが正解です。
解説 縮約形
「縮約形」とは、接続部分や文末が短い表現になる現象のことです。
「もう行かなくては」→「もう行かなきゃ」
「走っている」→「走ってる」
解説 フィラー
「フィラー」とは、会話のつなぎとなったりする「えーと」「あのー」のような表現のことです。
1番 問2
男の人は、自分が今いるのは「本屋」だと言っています。
選択肢に答えとなるものがないため、aが正解です。
2番 問1
男の人は「女性の評判の良かったイタリアンはどうか」
女の人は「部長がイタリアンは良くなかったと言っていた」
とどちらも間接的に意見を述べています。
bが正解です。
解説 IRE/IRF型の発話連鎖
① 教師の発話によって会話がスタート(Initiation)
② 学習者がそれに返答(Response)
③ 教師が学習者の答えに対して、評価(Evaluation)・フィードバック(Feedback)すること
教室内で一般的に行われている会話が、IRE/IRF型の発話連鎖です。
2番 問2
最終的に、打ち上げ会場がどこになったかを聞き取る聴解問題です。
最後の方で「ちょっと冒険してみようか?」という表現があり、この「冒険」が「今まで行っていないお店にすること」の比喩表現だとわからないと、この問題は解けません。
dが正解です。
3番 問1
「熱が38度以上」という表現があるので「解熱剤」がわからなくても、解答に支障はありません。
cが正解です。
3番 問2
医者の説明を聞いて、どの薬を飲むべきなのかを判断しなくてはなりません。
必要な数字を聞き取る必要があるので、bが正解です。