令和2年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅱ 問題6
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
前の問題はこちら
1番
解説 音位転換
あたらし → あらたし
解説 転音
雨(あめ) + 傘(かさ) → 雨傘(あまがさ)
解説 連濁
時(とき) + 時(とき) → 時々(ときどき)
生け(いけ) + 花(はな) → 生け花(いけばな)
解説 連声
反(はん) + 応(おう) → 反応(はんのう)
輪(りん) + 廻(え) → 輪廻(りんね)
その答えになる理由
× やどけ
○ やけど
2・3拍目の音が入れ替わっていますね。
音韻転換が起きているので、bが正解です。
2番
その答えになる理由
× 許してもらわなかったんです
○ 許してもらえなかったんです
補助動詞「もらう」を可能形「もらえる」にするところが、そのままの形になっていますね。
可能形の不使用にあたるので、cが正解です。
3番
その答えになる理由
× 行くと
○ 行ったら
条件表現の「と」「たら」を混同しているので、cが正解です。
4番
その答えになる理由
× 食べろう
○ 食べよう
「る」で終わるⅠグループ動詞は、
帰る → 帰ろう
のように、「~る → ~ろう」ですが
「る」で終わるⅡグループ動詞は、
食べる → 食べよう
のように、「~る → ~よう」で意向形をつくります。
意向形の作り方に誤りがあるため、aが正解です。
5番
その答えになる理由
× 子どもたちが
○ 子どもたちに
格助詞「が」と「に」を取り違えているので、dが正解です。
6番
その答えになる理由
× たいてい
○ ほとんど
使用する副詞が間違っているので、bが正解です。
7番
その答えになる理由
× 買うのができます。
○ 買うことができます。
形式名詞の使い方が間違っているので、dが正解です。
8番
その答えになる理由
× 判断しかねません
○ 判断しかねます
否定と肯定を混同しているので、aが正解です。