
令和2年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅱ 問題6
の解説をしていきます。
お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。
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1番
「やけど」が「やどけ」になっています。
音位転換が起きているので、bが正解です。
解説 音位転換
「音位転換」とは、語を構成する音素や音節の位置が入れ替わる現象のことです。
「あらたし」→「あたらし」などが、例として挙げられます。
解説 転音
「転音」とは、2語を組み合わせて1語を作るときに、音が変わる現象のことです。
「あめ(雨)」+「かさ(傘)」→「あまがさ」などが、例として挙げられます。
解説 連濁
「連濁」とは、2語を組み合わせて1語を作るときに、あとに来る語の初めの清音が濁音に変わる現象のことです。
「ときどき」「みかづき」「いけばな」などが、例として挙げられます。
解説 連声れんじょう
「連声」とは、2つの漢字からなる語の1番目の字が子音で終わり、かつ2番目の字がア・ヤ・ワ行であるときに、それがタ・ナ・マ行に変化する現象のことです。
「反(はん)」+「応(おう)」→「反応(はんのう)」
「輪(りん)」+「廻(え)」→「輪廻(りんね)」
2番
「許してもらえなかったんです」とすべきところが「許してもらわなかったんです」となっています。
可能形を使えていないので、cが正解です。
3番
「行ったら」とすべきところが「行くと」になっています。
条件表現の「たら」「と」を混同しているので、cが正解です。
4番
「食べよう」とすべきところが「食べろう」になっています。
意向形を使えていないので、aが正解です。
5番
「子どもたちに」とすべきところが「子どもたちが」になっています。
助詞が間違っているので、dが正解です。
6番
「ほとんど」とすべきところが「たいてい」になっています。
副詞が間違っているので、bが正解です。
7番
「買うことができます」とすべきところが「買うのができます」となっています。
形式名詞の使い方が間違っているので、dが正解です。
8番
「判断しかねます」とすべきところが「判断しかねません」となっています。
否定と肯定を混同しているので、aが正解です。