【令和2年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題12の解説!

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令和2年度_試験Ⅲ

令和2年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における

 試験Ⅲ 問題12

の解説をしていきます。

お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。

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問1 文脈指示

その答えになる理由

文脈指示の「ア形指示詞」は、話し手と聞き手が共通する情報を示します。
1が正解です。

「私」は話し手のことですが、話題に関する情報共有の有無とは関係ありません。
2は間違いです。

「秋だ」に「詠嘆」の意が加えられていますが、話題に関する情報共有の有無とは関係ありません。
3は間違いです。

聞き手は「誰」かがわかっていますが、話し手はわかっていません。
情報共有されていないので、4は間違いです。

解説 文脈指示

「文脈指示」とは、会話の中で話題となった事柄を示す用法のことです。

コ系列(これ、この)は、話し手にとって主観的に関連が深いものを示します。
「毎日走るようにしています。これが健康の秘訣です」

ソ系列(それ、その)は、客観的に関連する事柄を示します。
「新しいカメラですね。それはどこのメーカーのものですか」

ア系列(あれ、あの)は、話し手と聞き手が共有する情報を示します。
「あの時の写真、印刷できたよ」

問2

その答えになる理由

難しく考える必要はありません。
下線部にある「本来の聞き手以外の参加者」がいるかどうかがポイントです。

1の聞き手は「住民」のみです。

2の聞き手は「インタビューしている人」ですが、背景には「地元の聴衆」がいます。
これが正解です。

3の聞き手は「保護者・地域住民」です。
本来の聞き手以外の参加者はいません。

4の聞き手は「面接官」のみです。

問3 「って」

その答えになる理由

「って」にはいくつか用法がありますが、よく出てくるのは「引用」です。
後ろに「言った/言っていた」とつなげることができます。

1は「晴れるって言っていた」とできるので「引用」です。

2は「先に帰るって言っていた」とできるので「引用」です。

4は「来るんだって言っていた」とできるので「引用」です。

3だけ「言った/言っていた」をつなげることができません。
今回の用法を「反問」と言います。
質問された相手に、逆に問い返す用法です。

問4 非優先応答

解説 非優先応答

「おはよう」→「おはよう」
「明日、何か予定がある?」「何もないよ」
のように、お互いペアになっている2つの発話のことを「隣接ペア」と言います。

隣接ペアの中で、相手の期待に最も応えられるものが「優先応答」、相手の期待に沿えないものが「非優先応答」です。

その答えになる理由

3がそのままですね。
これが正解です。

問5 口頭のパフォーマンス・テスト

その答えになる理由

タスクの場面の説明をしないと、想定していた問答にならず、適切な評価ができないことがあります。
1は間違いです。

評価方法を学習者に伝えた方が、何をすれば良いかが明確になり、緊張感や不安感を和らげることができます。
2は間違いです。

ロールプレイの目的が果たせれば、モデル会話通りでなくても問題ありません。
3は間違いです。

学習者の最終目標は「現場で使える言語運用ができること」なので、4が正解です。

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