【令和3年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題3Aの解説!

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過去問解説

令和3年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における

 試験Ⅰ 問題3A

の解説をしていきます。

お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。

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前の問題はこちら

(1) 調音点

その答えになる理由

今まで出てこなかったタイプの問題ですね。。
1が正解です。

(2) 韻律的特徴を表現する表記体系

解説 韻律(プロソディ)

「韻律(プロソディ)」とは、言語の音素的な表記からは判別できない、イントネーション・リズム・プロミネンスなどの文脈によって異なる特徴のことです。

その答えになる理由

「韻律=プロソディ」だとわかれば楽勝です。
1・2・4は、文字だけ見ても、「どこを強調して発音したか」「上昇調・下降調のどちらで発音したか」などは判別できません。
選択肢の中では、中国語のピンインだけが「你好 nǐ hǎo」のように4つの声調(アクセント)のうち、どれで発音すれば良いかが判別可能です。

3が正解です。

(3) アクセント

その答えになる理由

どちらかを1冊持っておくと良いです。
私は、NHKの方を持っています。

NHK日本語発音アクセント新辞典
18年ぶりの大改訂。これぞ現代のアクセント辞典! NHKが放送現場で使用する最新のアクセントを収録する『NHK日本語発音アクセント辞典 新版』が、18年ぶりに大改訂。見出し語は6000語増の約7万5000語。使用頻度の高い地名のアクセントも充実させた。変わりゆく日本語の発音・アクセントを的確に捉えた必携版! 〈この辞典...
新明解日本語アクセント辞典 第2版 CD付き
定評あるアクセント辞典の最新改訂版。 収録語数を約76、600語に増補。 判型を大きくし、見出しも見やすくした。 話し言葉を中心に、文章語に用いられる雅語や漢語、地名、人名も収録。 鼻音化、母音の無声化やアクセント変化も注記。 放送、演劇や朗読などに必携。 巻末には「アクセント習得法則」、CDには代表的な例の音声を収録...

恥ずかしながら、この問題は調べながら消去法で解きました…‼

1 平成30年度試験 試験Ⅰ 問題3A (4)でも出題がありました。
複合語は、後部要素によりアクセントが決まることが多いです。

2 アクセント核は、声の上がり目ではなく下がり目です。

3 動詞・形容詞のアクセント型は、基本的には「平板型」「中高型」のいずれかです。
名詞は「平板型」「頭高型」「中高型」「尾高型」の4種類なので、名詞の方がアクセント型の種類が多いです。

4 これ、わかりませんでした。。

消去法で、4が正解です。

(4) 統語的関係

解説 統語構造

「統語的構造」とは、語を構成する形態素(意味を担う最小の単位)の中に「主語+述語」や「目的語+述語」などの語と語を結びつけている構造のことです。
  雨降り (主語+述語)
  魚釣り (目的語+述語)

解説 範列関係(系列関係)

「範列関係(系列関係)」とは、言語の内部で同じ位置に現れることのできる要素が相互に結んでいる関係のことです。
  「ディズニーランドに行きたい」
  「USJに行きたい」
であれば、「ディズニーランド」「USJ」は範列関係にあると言えます。

解説 プロミネンス

「プロミネンス」とは、伝達の意図で、文中の特定の部分を際立たせて発音することです。
読む強さ・速さを変えたり、直前にポーズを置いたりします。

解説 フォーカス

言語学における「フォーカス」とは、文の要素の中で、聞き手が前提としていない、新しい情報を伝える部分のことです。

その答えになる理由

「語と語の修飾・被修飾といった」とあるので、(ア)は統語機能です。

(イ)は悩みますね。。
「話し手が伝えたい情報」が伝わるように発音する方法が「プロミネンス」、話し手が伝えたい情報自体は「フォーカス」にあたるのではないかと思います。

2が正解です。

(5) パラ言語

解説 パラ言語

「パラ言語」とは、音声で伝わる情報のうち、スピード・声の大きさなどの言語情報以外のもののことです。
イントネーションの一部が含まれることもあります。

その答えになる理由

用語を知っているかどうかだけの問題です。

1 メタファー … 隠喩
2 ダイクシス … 直示
4 シソーラス … 辞書

3が正解です。

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