
令和3年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅲ 問題16
の解説をしていきます。
お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。
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問1 留学生30万人計画
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
1は、「留学生10万人計画」の内容です。
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2が、「留学生30万人計画」の内容です。
これが正解です。
3は、文化庁が発表した「日本語教育のための教員養成について」の内容です。
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4は、2002年から実施されています。
本文中にある通り「留学生30万人計画」は2008年発表なので、直接関係しているわけではありません。
問2 技術・人文知識・国際業務
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「技術・人文知識・国際業務」における在留期間は「5年、3年、1年又は3月」ですが、最終学歴の成績によって決まっているわけではありません。
1は間違いです。
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「技術・人文知識・国際業務」における在留期間中の転職は、届出は必要ですが、在留資格自体を取り直す必要はありません。
2は間違いです。
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「技術・人文知識・国際業務」での在留において、日本人が従事する場合と同等額以上の報酬を受けることが要件として挙げられています。
3が正解です。
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「技術・人文知識・国際業務」での在留において、「BJTビジネス日本語能力テスト」の結果は要件として挙げられていません。
4は間違いです。
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問3 特定活動(46号)
その答えになる理由
選択肢を1つずつ見ていきましょう。
「特定活動(46号)」の日本語能力は、
● 日本語能力検定試験N1合格
● BJTビジネス日本語能力テストで480点以上
のいずれかが求められています。
1は間違いです。
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「特定活動(46号)」の学歴は、
● 日本の4年生大学の卒業
● 日本の大学院の修了
のいずれかが求められています。
2が正解です。
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採用した会社が、採用されたものの支援を特定支援団体に委託するのは「特定技能1号」の内容です。
3は間違いです。
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「特定活動(46)号」の具体的な活動例では、
× 厨房での皿洗いや清掃のみ
× 小売店における商品の陳列や店舗の清掃のみ
× ホテルや旅館における客室の清掃のみ
は認められていません。
4は間違いです。
問4 ケース学習
解説 ケース学習(ケース・スタディ)
「ケース学習(ケース・スタディ)」とは、実際に発生した問題は事例などについて観察・調査・分析することです。
その答えになる理由
4が「ケース学習」の説明そのままですね。
これが正解です。
問5 状況的学習論
解説 状況的学習論
「状況的学習論」とは、ある共同体の中で新人だった参加者が、学習により十全的な参加者になっていく過程を説明した概念のことです。
レイヴ&ウェンガーが提唱しています。
新人のうちは仕事の一部だけを任されているだけですが、その共同体の成員ではあるとしており、その状態を「正統的周辺参加」という語で説明しています。
その答えになる理由
1が「状況的学習論」の説明そのままですね。
これが正解です。