令和5年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における
試験Ⅱ 問題2
の解説です。
お手元に、問題冊子をご用意の上でご確認ください。
「発音上の問題点」問題に関する攻略記事はこちら
前の問題はこちら
1番
その答えになる理由
× あと みんか です
○ あと みっか です
特殊拍である撥音「ん」が違いますね。
正しくは、同じく特殊拍である促音「っ」です。
特殊拍の種類が間違っているので、dが正解です。
2番
その答えになる理由
× これは、伊豆………半島の写真です ⤵
○ これは、伊豆半島の写真です ⤵
「伊豆半島」と一息に発音するところに、不自然なポーズが入っていますね。
文末は、学習者の発音・教師の発音ともに下降イントネーションだったため、間違っていません。
cが正解です。
3番
その答えになる理由
× じいど で切れるから、大丈夫です
○ じどう で切れるから、大丈夫です
まず、特殊拍である長音「ー」の位置が違いますね。
また、「じいど」「じどう」で拍数は変わりませんが、
じいど
低高高
じどう
高低低
のように、アクセントが変わってしまっています。
aが正解です。
4番
その答えになる理由
× 進学するか ⤴ まだわかりません
○ 進学するか ⤵ まだわかりません
「進学するか」の句末イントネーションが不自然ですね。
疑問ではないので下降調になるはずですが、上昇調で発音しています。
進学するか………まだわかりません
のようなポーズもありましたが、これは位置的に不自然ではありません。
aが正解です。
5番
その答えになる理由
× 次は、中国………語学概論です
○ 次は、中国語学概論です
「中国語学概論」と一息に発音するところに、不自然なポーズが入っていますね。
区切るとすれば、「中国語学・概論」であり、「中国・語学概論」ではありません。
また、「中国」は単独だと
ちゅうごく
高低低低
ですが、「中国語学概論」のような複合語になると
ちゅうごく
低高高高
に変わります。
不自然なポーズを入れたことで、アクセントも単独のものになっていますね。
bが正解です。
6番
その答えになる理由
食べられないものはありますか?
↓
× 私は、納豆が苦手です
○ 私は、納豆が苦手です
「食べられないもの」を聞かれているので、強調して発音されるのは「納豆」の部分です。
まず、「苦手」にプロミネンスが置かれているのが不自然ですね。
また、
にがて
低高高
となるアクセントが
にがて
低高低
になっています。
dが正解です。