【令和2年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題3Cの解説!

令和2年度_試験Ⅰ

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解説 モダリティ

文は、命題モダリティから成り立っています。
命題は文の骨格とも言える事柄を表し、モダリティは命題に対する話者の気持ちなどを伝えます。

  例)犯人は彼だと思う。
であれば、「犯人は彼だ」が命題で「と思う」がモダリティです。

モダリティは、対事的モダリティ対人的モダリティに分かれます。

対事的モダリティは、前述の例題のように、命題に対する自分の気持ちを表します。

一方、対人的モダリティは、命題について相手に同意や確認を求めます。
  例)明日一緒に出掛けよう。
であれば、「明日一緒に出掛ける」が命題で「よう」が対人的モダリティです。

解説 引用節

  例1)母に「明日一緒に出掛けよう」と言われた。
  例2)彼が犯人だと思う。
下線部が引用節です。
文の中で、発言や考えを示す役割をしています。

その回答になる理由

選択肢の引用部分は、以下の通りです。

1 私にもっとまじめにやれ … 「やれ」が対人的モダリティ。これが正解。
2 田中君の病気はすぐによくなる … 命題のみでモダリティがない。
3 彼女ならもう来るんじゃないか … 「~ないか」という対事的モダリティ。
4 生き字引 … 「生き字引」という単語で、そもそも引用節ではない。

(12)

その回答になる理由

1~3は、以下のように「引用」があります。

1 店番をして
2 怪しい
3 もう行かない

4のみ「~となっている」と決まっていることを表す文型であり、引用ではありません。

(13)

解説 名詞修飾節と被修飾名詞

見慣れない文法用語が出てくるとギョっとするかもしれませんが、例文で考えると簡単です。
  例)彼が犯人だという証拠が見つかった。
「彼が犯人だ」が「証拠」を修飾しています。
「彼が犯人だ」が名詞修飾節、「証拠」が被修飾名詞です。
今回の例文であれば、「という」が設問にある「名詞修飾節と被修飾名詞の間に用いられる助詞」に当たります。

その回答になる理由

例文で考えてみましょう。

1 彼が犯人との話だ。
2 彼が犯人って噂を聞いた。
3 彼には、自分が当事者として自覚がない。
4 彼が犯人だという噂を聞いた。

3のみ直接接続できず、間に「の」が必要です。

(14)

その回答になる理由

例文で考えてみましょう。

1 母が遅れると伝えてください。 … 引用節内にガ格を取ることができるため×。
2 7時までに終わらせてくださいと頼んだ。 … 引用節内に「~しろ」以外も使える。これが正解。
3 7時までに終わらせてねと言った。 … 引用節内に終助詞が使えるため×。
4 彼が犯人だと思う。 … 引用節内はデス・マス体が使えず、デ・アル体になる。

(15)【難しめ】

その回答になる理由

例文がパっと浮かばなければ、飛ばして良い問題です。
「最も適当なものを…」とあるので正解には辿りつけますが、消去法だと難しく感じます。

1 彼は、私が犯人であったように言った。 … 引用節内で過去形が使えるため×。
2 ご出席賜りますよう(に)お願い申し上げます。 … 引用節内で丁寧体が使えるため×。
3 すぐに来るように言われた。 … 主語が省略できるため×。
4 彼が犯人であるように思った。 … 「に」が省略できない。これが正解。

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