【平成28年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅲ 問題3の解説!

過去問解説

平成28年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における

 試験Ⅲ 問題3

の解説をしていきます。

お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。

※ 過去問は、大きな書店でも置いていないことがあるので、ネットでの購入をおススメします!

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
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問1 意味拡張

比喩の問題ですね。
4つの分類を確認しておきましょう。

解説 直喩 シミリー

「直喩(シミリー)」とは、「~ような」「~みたい」などを使い、あるものを直接別のものに例える方法です。
「見ろ!人がゴミのようだ!」

解説 隠喩 メタファー

「隠喩(メタファー)」とは、具体的でわかりやすいカテゴリーの事例を用いて、抽象的でわかりにくいカテゴリーの事例を示す方法です。
「目の前が真っ暗になった」
「記憶が飛んだ」

解説 換喩 メトニミー

「換喩(メトニミー)」とは、Aという事例を用いて、それと隣接関係にあるBを表す方法です。
「風呂が沸いた」
(「風呂(浴槽)」そのものが沸いたのではなく、「風呂の中の水」が沸いたことを表す)

解説 提喩 シネクドキー

「提喩(シネクドキー)」とは、上位概念で下位概念を指したり、下位概念で上位概念を指したりする方法です。
「花見に行く」
(上位概念「花」が、下位概念「桜」を表している)

その答えになる理由

まずは「筆を執る」がどの比喩に該当するかですが、
「筆を執る」→「文章を書く」
という時間的隣接関係を使っているので「換喩(メトニミー)」ですね。

選択肢がどの比喩に該当するかを見ていきましょう。

「愛情を注ぐ」は、「愛情」という概念を「液体」等の具体的でわかりやすい概念の事例を使って表現しています。
「隠喩(メタファー)」の例なので、1は間違いです。

「問題を抱える」は、「問題」という概念を「荷物」等の具体的でわかりやすい概念の事例を使って表現しています。
「隠喩(メタファー)」の例なので、2は間違いです。

「音量を上げる」は、「音量」という概念を「床に置いてある荷物を棚に上げる」等の具体的でわかりやすい事例を使って表現しています。
「隠喩(メタファー)」の例なので、3は間違いです。

「耳を傾ける」は、「耳を傾ける」→「聞く」という時間的隣接関係を使って表現しています。
「換喩(メトニミー)」の例なので、4は間違いです。

比喩については、以下に練習問題を掲載しています。
ぜひ、チャレンジしてみてください。

問2 同じ出来事を表す場合の異なる表し方

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「先生が太郎を叱った」は、先生の視点から表現されています。
一方「太郎が先生に叱られた」は、太郎の視点から表現されています。
1が正解です。

どちら文章も、同じ出来事を視点を変えて表現しているだけですね。
「新情報」「旧情報」を区別しているわけではないので、2は間違いです。

「先生が太郎を叱った」は、中立のニュアンスを表しています。
一方「太郎が先生に叱られた」は、被害のニュアンスを表しています。
前者・後者が逆になっているので3は間違い、前者は中立のニュアンスなので4は間違いです。

問3 「詫び」の表現形式

その答えになる理由

「●●系」に惑わされてはいけません。

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「すみません」は、「昨晩はすみませんでした」のように「タ形」にすることで、過去の出来事に対する詫びとして使用することができます。
1は間違いです。

「お詫び申し上げます」は、「(私が)お詫び申し上げます」「当社の不祥事について、お詫び申し上げます」のように、意味上の主語が一人称(単数・複数)でなければ使用できません。
2が正解です。

「ごめんなさい」は、命令形になっていますが、命令の意味が薄れているため目下の者だけでなく同格の者や目上の者にも使用することができます。
(目上の者には「申し訳ございません」等の方が適切ではあります。)
3は間違いです。

「誠に遺憾に思います」は、話し手の感情を表す語ですが、謝罪会見などの公的な場でもよく耳にする表現ですね。
4は間違いです。

問4 詫びー理由説明のパターン

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

1は後半は合っていますが、前半の「程度副詞」が間違いです。
山田孝雄の副詞分類において、「実は」は「陳述副詞」に分類されます。

「電車が止まったんですよ」よりも、「電車が止まってしまったんですよ」の方が「止まってほしくなかったのに」という望ましくない事態が生じたことを認識していることが伝わりますね。
2が正解です。

「んです(のです)」は、前に述べたことの原因・理由などを表します。
強調を表すとすれば取り除いても文が成り立つはずですが、今回はそうではないですね。
3は間違いです。

モダリティの「よ」は、自分の判断を聞き手に言い聞かせる表現です。
「情状酌量を願う心情」は合っていますが、「遅刻の責任が自分にはない」は過剰ひょうげんですね。
4は間違いです。

1の副詞分類は、頻出分野です。
以下に練習問題を掲載しているので、ぜひチャレンジしてみてください。

問5 様々な言い方とそれらが持つ表現効果

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「一緒にいきませんか」の方が「一緒に行きましょう」よりも控えめで丁寧さが感じられる表現ですね。
1は間違いではありません。

「この仕様は実現が難しいです」の方が「この仕様は実現できません」よりも聞き手に配慮された表現ですね。
2は間違いではありません。

「荷物を持ってあげましょうか」の方が「荷物を持ちましょうか」よりも差し出がましく感じる表現ですね。
内容が逆になっているので、3が間違いです。

「濡れないように、この傘を使ってください」は聞き手の負担になる行為ではなく、聞き手の利益になる行為ですね。
4は間違いではありません。

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