【平成28年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題9の解説!

過去問解説

平成28年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における

 試験Ⅰ 問題9

の解説をしていきます。

お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。

※ 過去問は、大きな書店でも置いていないことがあるので、ネットでの購入をおススメします!

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
日本語教師としての能力を測る試験「日本語教育能力検定試験」。「平成28年度 日本語教育能力検定試験」の問題と解答を一挙掲載! 巻末には28年度試験の実施状況や平均点などをまとめたデータが収録されています。

公式LINE

毎日お友だちの方限定の情報を配信しています。

Twitter

各種更新情報&お役立ち情報の拡散をしています。

YouTube

口腔断面図等の各種練習問題を配信しています。

前の問題はこちら

問1 ワーキングメモリ

解説 ワーキングメモリ

何か判断や思考をする際に、ある情報を一時的に留めながら長期記憶に貯蔵されている情報にアクセスしたり、情報を加工したりするような概念を「ワーキングメモリ(作業記憶・作動記憶)」と言います。

ワーキングメモリの容量には限界があり、ある作業で容量が取られてしまうと、別のことがスムーズに行えなくなるなどの現象が生じるとされています。

その答えになる理由

4が「ワーキングメモリ」の内容そのままですね。
これが正解です。

問2 橋渡し推論

用語の意味を確認しておきましょう。

解説 推論

「推論」とは、読解をするときに、文字から得られる情報と既に持っている情報を利用し、明示されていない事柄について予想・論じることです。

「橋渡し推論」と「精緻化推論」に分類することができます。

解説 橋渡し推論

「橋渡し推論」とは、情報と情報をつなぐ推論のことです。

主に読解中に使われて、明示されていない事柄であっても、文脈と既に持っている情報によって理解します。
読解に関わるため、「橋渡し推論」のできる・できないは、文章を正しく理解できる・できないにつながります。

解説 精緻化推論

「精緻化推論」とは、より深い理解をするための推論のことです。

主に読解後に使われて、文章から読み取った事柄をもとに具体的なイメージをすることなどが該当します。
このイメージは人によって異なり、「橋渡し推論」のように読解の達成には影響を与えることはありません。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「花瓶を落とした」と「弁償することになった」の間には「花瓶が割れた」という内容があると推測することができます。
推測できないと文章自体が理解できないので「橋渡し推論」の例ですね。
1が正解です。

「獣の通る道しかない」という内容からは「異様な場所」だけでなく、「交通の便が悪い場所」「山奥の場所」など色々な推測をすることができます。
「橋渡し推論」ではなく「精緻化推論」の例ですね。
2は間違いです。

「二人の結婚した姿」は、「結婚式の様子」「結婚後の日常生活の様子」など色々な推測をすることができます。
「橋渡し推論」ではなく「精緻化推論」の例ですね。
3は間違いです。

「王子の顔や髪型…」は、人によってイメージが異なります。
「橋渡し推論」ではなく、「精緻化推論」の例ですね。
4は間違いです。

問3 読みの過程で行われるモニタリング

用語の意味を確認しておきましょう。

解説 モニタリング

「モニタリング」とは、読解などにおいて、自分の理解が正しいかどうかを自己チェックしながら進めていくことです。

その答えになる理由

「読みの過程におけるモニタリング」とは「読んで自分が理解した内容」が合っているかを自己チェックしながら読み進めていくことです。

「文章中での自己チェック」なので、母語と比較したり・教師に確認したり・辞書で調べたりするのは今回の内容には該当しません。

2が正解です。

問4 形式スキーマ

用語の意味を確認しておきましょう。

解説 スキーマ

言語学における「スキーマ」とは、音韻・形態・構文などに見られる「抽象的な知識構造」のことを指します。

…ピンとこないですよね。

動詞の「タ形」であれば、
 食べる → 食べた
 見る → 見た
の事例から「語幹+タ」のスキーマが抽出できる…といったイメージです。
具体的な事例から、抽象的な法則や枠組みを抽出した際の「法則」や「枠組み」がスキーマに当たります。

「形式スキーマ」と「内容スキーマ」に分類することができます。

解説 形式スキーマ

「形式スキーマ」とは、新聞・論文・小説・詩などにおける文章構造・展開の違いについての知識のことです。

解説 内容スキーマ

「内容スキーマ」とは、読み手自身の経験や知識から構成された社会・文化などに関する背景知識のことです。

その答えになる理由

「形式スキーマ」は、各文体における構造や展開の違いについての知識が該当します。
1がピッタリですね。
これが正解です。

問5 「ボトムアップ的な読み」を行う際のストラテジー

用語の意味を確認しておきましょう。

解説 ボトムアップ処理

「ボトムアップ処理」とは、文字→文法→文→文章全体のように、細かい部分から理解を進めていく言語処理方法のことです。

解説 トップダウン処理

「トップダウン処理」とは、既に持っている知識などを活用し、予測しながら理解を進めていく言語処理方法のことです。

前後の文脈から語の意味を類推したり、聴解の際のバックの音から場面を想像したりすることなどが該当します。

読解(聴解)で、あらかじめタスクを与えておき、必要な情報を探し出す「スキャニング」や、全体の大意をつかむ「スキミング」によってそれに答えさせる「タスク・リーディング(リスニング)」などが、トップダウン処理の練習につながります。

その答えになる理由

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

「図や表による詳細理解→全体理解」は「ボトムアップ処理」の内容ですね。
1は間違いです。

「指示語の内容確認→全体へ」は「ボトムアップ処理」の内容ですね。
2は間違いです。

「重要な内容に注目して大意を理解する」読み進め方を「スキミング」と言います。
「スキミング」は「トップダウン処理」の1つですね。

3が正解です。

「接続詞から文の関係を考える」のは「ボトムアップ処理」の内容ですね。
4は間違いです。

次の問題はこちら

公式LINE

毎日お友だちの方限定の情報を配信しています。

Twitter

各種更新情報&お役立ち情報の拡散をしています。

YouTube

口腔断面図等の各種練習問題を配信しています。

タイトルとURLをコピーしました