【平成28年度 日本語教育能力検定試験 過去問】試験Ⅰ 問題3Aの解説!

平成28年度_試験Ⅰ

平成28年度 日本語教育能力検定試験の試験問題における

 試験Ⅰ 問題3A

の解説をしていきます。

お手元に、以下をご用意の上で読んでいただければ幸いです。

※ 過去問は、大きな書店でも置いていないことがあるので、ネットでの購入をおススメします!

平成28年度 日本語教育能力検定試験 試験問題
日本語教師としての能力を測る試験「日本語教育能力検定試験」。「平成28年度 日本語教育能力検定試験」の問題と解答を一挙掲載! 巻末には28年度試験の実施状況や平均点などをまとめたデータが収録されています。

公式LINE

毎日お友だちの方限定の情報を配信しています。

Twitter

各種更新情報&お役立ち情報の拡散をしています。

YouTube

口腔断面図等の各種練習問題を配信しています。

前の問題はこちら

(1)子音語幹動詞・母音語幹動詞

見慣れない用語が出てきたので、まずは内容を確認しておきましょう。

解説 子音語幹動詞

「子音語幹動詞」とは、その名の通り、語幹が「子音」で終わる動詞のことです。
「書く(kak-)」「読む(yom-)」などの五段動詞が該当します。

解説 母音語幹動詞

「母音語幹動詞」とは、その名の通り、語幹が「母音」で終わる動詞のことです。
「食べる(tabe-)」「見る(mi-)」などの一段動詞が該当します。

解説 u-verb

「u-verb」とは、その名の通り、活用語尾が「u」で終わる動詞のことです。
「書く(-ku)」「読む(-mu)」などの五段動詞が該当します。

解説 ru-verb

「ru-verb」とは、その名の通り、活用語尾が「ru」で終わる動詞のことです。
「食べる(-ru)」「見る(-ru)」などの一段動詞が該当します。

知らない用語が出てきたので身構えてしまいますが、語幹・活用語尾それぞれに注目して、五段動詞と一段動詞を分類しているだけですね。

その答えになる理由

本文にある通り、国語教育(△日本語教育)では、動詞の活用に基づく分類が2つあります。
今回はそのうち、動詞の活用で変化をしない部分の末尾(語幹の末尾)の形態的特徴(どのようなけいしき形式か?)に基づく内容が聞かれています。

動詞の語幹に注目した分類が「子音語幹動詞」「母音語幹動詞」、動詞の活用語尾に注目した分類が「u-verb」「u-verb」です。

今回は「語幹」に注目しているので、前者ですね。

「切る(kir-)」は語幹が子音で終わっているので「子音語幹動詞」、「着る(ki-)は語幹が母音で終わっているので「母音語幹動詞」です。

2が正解です。

(2)サ変動詞

その答えになる理由

「サ変動詞の活用形が不規則なもの」とあるので、活用させて考えていきましょう。

各選択肢を「ナイ形」にしてみると
1 愛する → 愛さない
2 失恋する → 失恋しない
3 恋愛する → 恋愛しない
4 恋する → 恋しない
のように、1だけ不規則に変化していますね。

これが正解です。

(4)日本語教育における文法の考え方

その答えになる理由

本文中にヒントはないので、知識問題です。

選択肢を見ていきましょう。

日本語教育では
 切る(辞書形) ー 切らない(ナイ形) ー 切ろう(意向形)
 着る(辞書形) ー 着ない(ナイ形) ー 着よう(意向形)
のように語形全体を活用形として考えます。
そのため、「未然形」「連用形」「終止形」「連体形」「仮定形」「命令形」で分類する国語教育よりも、多くの活用形が存在します。
1と4は間違いではありません。

日本語教育では「イ形容詞」「ナ形容詞」を総称して「形容詞」と呼んでいます。
国語教育では「形容詞」「形容動詞」のように別の品詞ですね。
2は間違いではありません。

「テ形(『~て』に接続する形)」は
 着る(辞書形) ー 着て(テ形)
 切る(辞書形) ー 切って(テ形) ※ 促音便
 読む(辞書形) ー 読んで(テ形) ※ 撥音便
 泳ぐ(辞書形) ー 泳いで(テ形) ※ イ音便
のように音便が生じるものもありますが、日本語教育ではすべて「テ形」として扱っています。
3が間違いです。

(4)ナイ形

その答えになる理由

この問題は、知っていれば楽勝・知らなかったら全て検証すれば解けます。

辞書形ナイ形バ形 タ形 
五段動詞話す話さない話せば話した
一段動詞見る見ない見れば見た

選択肢を1つずつ見ていきましょう。

辞書形は、活用させていない状態なので分類の判断ができません。
1は間違いです。

ナイ形を作るときは、
 五段動詞 … 語幹「hanas」+「anai」
 一段動詞 … 語幹「mi」+「nai」
ですね。
五段動詞と一段動詞で語幹の後ろに来る語が違うので、いずれかに分類することができます。
2が正解です。

バ形を作るときは、
 五段動詞 … 語幹「hanas」+「eba」
 一段動詞 … 語幹「mir」+「eba」
ですね。
五段動詞と一段動詞で語幹の後ろに来る語が同じなので、分類することができません。
3は間違いです。

タ形を作るときは、
 五段活用 … 語幹「hanas」+「ita」
 一段活用 … 語幹「mi」+「ta」
ですね。
五段動詞と一段動詞で語幹の後ろに来る語が同じなので、分類することができません。
4は間違いです。

(5)別の判別方法

その答えになる理由

あまり良い問題ではないですね。

正解は1ですが、パっと思いつくだけで「切る」「被る」「荒ぶる」など、五段動詞でも辞書形がルで終わる動詞があります。
一段動詞「見る」・サ変動詞「する」・カ変動詞「来る」などは辞書形がルで終わるので、「辞書形がルで終わる動詞は、五段活用でないことが多い」くらいは言えそうです。

他の選択肢も見ておきましょう。

五段動詞でも、パっと思いつくだけで「切る」「書く」「取る」などの2拍語の動詞がありますね。
2は間違いです。

五段動詞「切る」は訓令式でもヘボン式でも「kiru」です。
使うローマ字表記によって活用形がわかるわけではないですね。
3は間違いです。

音便は五段動詞に現れる現象ですが、必ず音便になるとは限りません。
そのため、「切る→切って(促音便)」は五段活用だとわかっても、「貸す→貸して(音便なし)」のような場合は活用語形の知識が不十分な学習者では、動詞の分類をすることができません。
4は間違いです。

次の問題はこちら


公式LINE

毎日お友だちの方限定の情報を配信しています。

Twitter

各種更新情報&お役立ち情報の拡散をしています。

YouTube

口腔断面図等の各種練習問題を配信しています。

タイトルとURLをコピーしました